ニュートリノ (イースト新書Q)

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  • イースト・プレス
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781680163

感想・レビュー・書評

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  • 簡単にニュートリノを説明しようとは試みてはいるがやはり難しいというか、頭に入ってこない感じ

  • 多田将さんの書く科学解説本は優しい。たまにブルーバックスなどで見かけるのだが、より正しく書くことにこだわっている人が多い。多田さんはそうではなく、より正しく伝えることにこだわっている。そのことが十分に伝わってくる。ニュートリノについて書かれたこの本も、本来はひどく伝えるのが難しいものであったはずだ。それが多田さんの手にかかると不思議にすっとその内容が頭に入ってくる気がする (残念ながらその多くはすぐに抜けてしまいもするのだけれども...)。

    ニュートリノに質量があるということが2015年の梶田さんのノーベル賞受賞とともにニュースになったが、本質的なことはニュートリノの種類が変わっていく、いわゆるニュートリノ振動が確認されたことであるということがよくわかる。そのニュートリノ振動理論も、3人の日本人、坂田昌一、牧二郎、中川昌美によって提唱され、さらにそれがカミオカンデの実験によって確認されたというのも素晴らしいことだと思う。そして、同じく日本人の小林・益川の両人によって発見されたCP対称性の破れをニュートリノでも確認しようとする実験が進行中だという。多田さんいわく「絶対に負けられない戦い」だとのこと。偏狭なナショナリズムとは違う誇りが感じられてとても素敵な感じがする。

    多田さんも参加するカミオカンデのニュートリノ実験は、小柴さんと梶田さんの二人のノーベル賞受賞者を出している先端かつ成功した基礎研究プロジェクトである。小柴さんが超新星爆発によるニュートリノをぎりぎりのタイミングでとらえたのはパスカルの「Chance Favors the Prepared Mind」という言葉を思い出させるし、梶田さんがTVのインタビューで何の役に立つのかとの質問に「私には解らない」と答えたことはかつて米フェルミ研究所の初代所長ウィルソンが「国防には直接役立ちませんが、我が国を守るに値する国にするのに役立ちます」と答えたことを思い出させる。カミオカンデの業績は、ノーベル賞でよく報われたとはいえ、もっとよく知られてほしいな。

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  • 文系出身で素粒子や宇宙については初心者向けの書籍を数冊読んで(すぐに忘れて)いる程度だが、さくっと読めた。ニュートリノに絞った内容なので初めて知ったことが沢山。
    ただ200頁と薄い本の中、平易なイメージでの説明が多くて、ほんとのところはどういう理屈なのかわからないままのところがあるので、読後感は少しもやっとしたものが。高校で行列もやっていない程度では、そのレベルはお呼びでないのかもだけど。

    挿絵が恐ろしくへなちょこ。

  • 請求記号 429.6/Ta 16

  • こんなに平易な文章でど素人に分からせるのはある種の能力、しかも見た目はお世辞にも?という人材が然るべき馬を与えられて活躍できるならまだ日本も捨てたもんではないという気がするくらい。
    ニュートリノ研究の意義がよく分かりました、これがどう世に役に立つのかなどプラグマティックに考えてはいけません、どこかの党首と同じ発想ですから。真面目に愉しむためには金がいるんです、それを惜しんではいけないということ。
    でもやっぱりこの世界も最終的には数学の世界は理論・実験いずれに携わろうとも必要なのね、知らないフリをしてましたが改めて駄目押しを喰らいました。

  • videonews.com
    多田将氏(高エネルギー加速器研究機構准教授)番組名マル激トーク・オン・ディマンド 第801回(2016年8月13日)で紹介されていた本。まずは、スカスカの秘密から…

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