増補改訂 日本という国 (よりみちパン!セ)

著者 :
  • イースト・プレス
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本棚登録 : 223
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781690001

作品紹介・あらすじ

いまの日本は、福沢諭吉の「鼻毛抜き」から始まった?私たちの足元を考えるうえで不可欠の、近・現代史をわかりやすく。

感想・レビュー・書評

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  • 最近、スタディツアーで学生と海外に一緒にでかけていて思うのは、日本の近現代史(明治以降)をほとんどまともに知らない学生が多いなぁ…と言うこと。
    カンボジアの内戦と言っても太平洋戦争時に日本が南部仏印に進駐していたことやその理由を知らなかったり、その後の東西冷戦構造の基本知識がないと、社会構造の理解をできないのではないかと思う。
    自虐史観的論調が強くなってきたけど、この本は受験勉強で近現代史をきちんと勉強してこなかった大学生には是非とも読んで欲しい。
    橋下徹とかはこの本の内容、嫌だろうなぁ…笑。

  •  小熊英二さんの「社会を変えるには」が面白かったので、何かまた読みたいな、と思っていました。だけど、どれもこれもあまりに分厚いのでちょっとなあ、と思っていたところで見つけた本。
     中学生くらいに向けて語りかける感じで、明治以降の日本史を非常にざっくり語っている。ルビも降っていて、読みやすさが前面に出ている。で、まあ、要は簡明に走り抜けている訳で、当然ながら荒いところとか物凄い省略とかあるんだけど、それでもって総花的ではなくできてるのは、作者に言いたいことというか、伝えたいことがちゃんとあるからでしょう。僕は好きです。
     近代国家としての成り立ちから、戦争とか対外関係が一応軸になっていたと思います。それらが全て日米安保とか沖縄とか自衛隊とか、アメリカとの関係とか、今現在の我々の暮らしというか、我々の税金の使われ方というか、というところに繋がっているんですよ、ということ。この本が書かれたとき以降、今の方が、9条とか軍事とかっていうのはなまなましいので、できることなら万人にこれも読んでもらいたい本ですね。
     テレビは、所詮ムードしか伝えないので。すべてのことに、少なくとも大事なことには、「なんで?」と、「誰がそれで得をするのか損をするのか」と、「以前はどうだったの?」と「他の人や国ではどうなってるの?」と、いう疑問を2重にも3重にも重ねていくことが大事だと思います。なんで9条を変えたいのか。変えると、日本が軍隊持てると、誰が得するのか。
     考えるきっかけになるのかも知れませんね。

     今は世間全般的に(政権から)右なので、まあ右というか、田舎町のヤンキー的な視野狭窄な保守お祭り景気回復至上主義ムードな気がするので(笑)、そういうムードから言うと、こういう本は左翼的と言われることになるんだろうなと思います。でも別に極めて冷静な歴史学習と考察に基づく意見の本だと思います。

     良かったら、大人も若者も皆様どうぞ。中学生向きで書かれていますが、コレ読んで「こんなの全部当たり前に知ってるよ。ガキ向きじゃん」と言える大人は100人に1人もいないと思いますので(笑)。

  • 恥ずかしながら戦後史を、ちゃんと興味を持って勉強したことがなかったので、初めて知ったことがたくさんあった。
    日米関係、靖国参拝問題、歴史認識、憲法改正、自衛隊…等々のニュースや、選挙の時、各国首相の発言を聞く際など、この本で読んだことが、自分なりの考えを持つための指針となってくれそうだ。

  • 現在の日本の基礎はどこで出来たか、というのを『明治』と『戦後』に求めて、そこを振り返ることで今の日本を考えようという内容。「歴史を学ぶことの意義」についても意識させられる。

  • 学生の頃に読んだ本。増補改訂版は今回が初めて。
    (超絶余談だが、当時読んだ増補改訂版ではない本は、友人に貸したまま借りパクされてしまった。)
    最近なんとなく政治に関心が高くなり、近代の日本の歴史を確認したくなり久しぶりに読んだ。
    結構知らなかったことが多く、とても勉強になった。
    現代の政治を考えるにしても、このように歴史的文脈をたどることは、近視眼的な思考を脱却しよりメタな次元で考慮するために重要となってくる。そういう意味で、今回この本を読むことができて良かった。

  • "よりみちパン!セ"のシリーズは良書が多かったので復活は嬉しい。

    本書もその新装パン!セの一冊。ジュニア向けなので平易な文章で書かれているが、内容はとても読み応えあり。なぜ学ぶのか、日本の今に至るまでの道とその理由について、など、深く掘り下げようとすれば何冊も本が書けてしまうだろうテーマだろうが、丁寧に入口を示してくれているので決して内容は薄くない(単に広く浅く社会的なテーマをサラリと扱いました的なものとは一線を画す)。

    今読むべき本のひとつだと思う。若い人はもちろん、いいオトナにとっても。

  • 学校の課題で読みました。
    とても読みやすかったです!

  • こ、これは!中学生向けらしいが大人でもイケる。戦後70年の節目にあたり、なぜ日本が同じ敗戦国のドイツとこうまで違った道を歩んでしまったのかを考えるのに貴重な1冊。
    学校で習わない近代史は、こういう本を読んで学ぶのだ。
    差別主義者の福沢諭吉先生が恐れていた「貧にして智ある者」を日本に増やすためにもね!

  • 學問のススメの中身を今まで知る機会がなかったが、ジュニア向けなのでとても分かりやすい書き方で紹介されてある。今の日本がなぜこういう状況になったのか分かる。

  • おぐまえいじの歴史の教科書。

    ひとつの視点として押さえておきたい。

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著者プロフィール

1962年東京生まれ。東京大学農学部卒。出版社勤務を経て、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。現在、慶應義塾大学総合政策学部教授。学術博士。主な著書に『単一民族神話の起源』(サントリー学芸賞)、『<民主>と<愛国>』(大仏次郎論壇賞、毎日出版文化賞、日本社会学会奨励賞)、『1968』(角川財団学芸賞)、『社会を変えるには』(新書大賞)、『生きて帰ってきた男』(小林秀雄賞)、A Genealogy of ‘Japanese’ Self-Imagesなど。

「2019年 『日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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