増補 前略、離婚を決めました (よりみちパン!セ) (よりみちパン!セ 41)

著者 :
  • イースト・プレス
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本棚登録 : 42
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781690421

作品紹介・あらすじ

アルコール依存、DV…孤立無援、人生の断崖絶壁から、アスペルガー症候群という診断をきっかけに広がった、新しい「仲間」とのたしかなつながりへの道のりを、幼い娘と息子に向けて偽りなく描いた、驚くべき手紙。巻末に増補エッセイを付す。中学生以上。

感想・レビュー・書評

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  • ソーシャルマイノリティ研究会を主催した綾屋さんの本。この世界に興味を持つきっかけとなった人の本なので読んでみた。

    アスペルガー症候群の当事者である綾屋さんが、自身の障害を知らないままに、人とつながりたいのにつながれない自分、つながる手段を手に入れられない自分を卑下し、その中で手に入れた家族というつながりに幸せを感じ、そしてパートナーに裏切られ怯えながらもなお、求めていたつながりのために一縷の望みを持って努力することのつらさ、それでも続く裏切りによる絶望感を述べている。

    つながることが難しいひとだからこそ、人一倍つながることに価値を置き、それがゆえに難しい道を歩んできたこと。エッセイと言えばそれまでだが、いわゆる強者の論理ばかりがもてはやされる中で、立ち止まって考えなくてはいけない。平等や公平、幸せとは何か?皆が考える時代になったのではないですか?

  • 何が一番嫌ですか ?
    嘘、裏切り、暴力、意地悪な気持ち、ずるい気持ち、騙す気持ち、嫉妬

  • うーん。真剣さはとても伝わる。正直な人だなぁ。大人が子供を傷付けたくなくて、うやむやにするところが、赤裸々。年を重ねないと本当の意味は分からなくても、真意は伝わるでしょう。

  • 離婚を決めた母親から子供たちに送るメッセージ、として軽く読み始めたのですが、アルコール依存症・共依存・セクハラ・DVとかなりへヴィな内容。一生懸命「どうして私が離婚を決めたのか」について語る姿勢に好感を覚えました。両親の離婚って確かに悲しい事だけれど、両親も悩んで苦しんで出した結果だとこの本を読めば子どもたちも分かってくれると思う。性的な事も包み隠さず真剣に書いていたのが作者の人柄を表している気がした。皆しあわせになれるといいね。

  • 前にこの著者の発達障害の講演会に聞きに行った時にこの本を知り読んで、発達障害の当事者でDV被害者でもある著者さんの生い立ちや思いを綴っていて重くて辛くて大変な内容になっていて、なんだか自分も同じ発達障害でDVではないけど近いこともありものすごく共感したり考え方も似ている部分もあり、そして納得したところ発見したところや勉強になったところいっぱいあって自分にとっては救われたような感じになりました。

    今DV被害に遭っている人など生きづらさに苦しんでいる人たちには勇気がもらえるというのかためになる本だと思います。

  • ネットで発達障害の当事者研究についての文章に惹かれてこの著者を知る。

    タイトルと表紙がはおちゃらけているが、内容は重い。とても重い。
    発達障害のことは置いておいても、人とつながるというテーマを一女性の子供の頃から思春期、青年期、恋愛、結婚、DV、離婚という流れの中で、丁寧に詳細に確実に文章化している。人によって重なる部分が多いのではないかと思う。私自身、ああ、この感覚わかる、これを言葉で表現できる著者の才能に驚き又言語化されたものを読むことで自分の言葉にならない感情の理解が進んだ。これぞ読書の醍醐味。
    若い人に読んで貰いたいと思った一冊。

  • 赤裸々過ぎたり、あまりに苛酷過ぎるものは、逆に笑える。というより、笑うしかない。

  • 増補版で、前作と内容も少し違ってると思う。こちらの方がよいです。
    ここまで自分をさらけ出す勇気と文章表現力がすごいなあ。
    読んでるこっちも痛くなるけど、でも読みたくなる、なんかひきつけるオーラみたいなものを感じる。

    渦中にいるのに、本に書いてあることそのままなのに、
    でも自分は違うかもしれないという感覚にとても共感。

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著者プロフィール

綾屋紗月(あやや・さつき):東京大学先端科学技術研究センター特任研究員。アスペルガー症候群の診断を持つ当事者。精神障害や発達障害など、外側からは見えにくい症状を内側から記述し、仲間と共に自らのメカニズムを探っていく「当事者研究」を行っている。2011 年より定期的な当事者研究会を開催中。発達障害者にとって居心地の良いコミュニケーションスタルは何かを模索している。著書『発達障害当事者研究―ゆっくりていねいにつながりたい』(熊谷晋一郎氏との共著)など。

「2018年 『ソーシャル・マジョリティ研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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