ためらいの代償 (ソーニャ文庫) (ソーニャ文庫 ふ 1-1)

著者 :
  • イースト・プレス
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本棚登録 : 48
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781695327

作品紹介・あらすじ

身寄りのないマリアは、国でも指折りの資産家であるハインツのもとへ嫁ぐことに。二十歳以上も年の離れた彼に快楽を教え込まれ、甘やかされ、妻として精一杯尽くすマリア。しかし、ハインツの息子マクシミリアンが初恋の青年だとわかり…。許されない想いを押し隠すマリアだったが、やがてハインツに気づかれてしまう。夫からの淫らなお仕置き、息子からの情熱的な求愛。二人の独占欲に絡めとられたマリアは、身動きがとれなくなって-?

感想・レビュー・書評

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  • 父と息子に取られ愛。
    父親の方の偏執的な愛情がいかにもソーニャって感じ。
    コルセットをぎゅうぎゅうに結んで自分しか出来ないような難解な結び方しちゃう人です。
    終盤の別荘での件がなんとなく叙情的で恋愛映画のような感じ。

  • 孤児院育ちのマリアを妻として屋敷に迎え入れたハインツとその父を憎みながら、マリアに惹かれていく息子のマクシミリアン。親子二人の間で悩むマリア。

    本当の親子との3Pってなかなかないし、このような文庫に出てくるおじさまって、年齢だけで見た目とかしていることは若かったりするけど、ハインツは本当におじさまっぽく書かれていると思います。

    マリアの目の色が左右で違うということが、ハインツとマクシミリアンと同じであるという設定もよく、ハインツがマリアのコルセットをものすごく締めてたりと、ちょっとソーニャ文庫っぽいところもありますが、意外だったのはラスト。

    3Pものの場合、だいたいラストはどっちも好きだから一緒にいたいって感じになるのですけど、マリアはどっちも好きだけど、二人が仲違いするのは嫌だから自分が出て行くとなり、男性陣はマリアに選ばれない方は身を引くけど、マリアが両方から身を引く場合は、ハインツの妻の立場はそのままに、二人で共有するってなったところかなぁ。

    まあ、親子だからどっちの子供を妊娠しても血筋的には問題なさそうですけど、ちょっと微妙なラストでした。

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