二人だけの牢獄 (ソーニャ文庫) (ソーニャ文庫 と 1-6)

著者 :
  • イースト・プレス
3.77
  • (4)
  • (2)
  • (7)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 59
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781695501

作品紹介・あらすじ

王女フィオーナは、宰相アルヴァンの作り出す甘い牢獄に囚われていた。彼は己を国に留めるための条件として、フィオーナの身体を要求したのだ。国王が病に倒れた今、彼がいないと国は立ち行かない。初恋の彼からの脅迫に絶望しながらも、彼に身を捧げる決意をしたフィオーナ。アルヴァンはそんな彼女の純潔を奪い、愉悦の笑みを浮かべながら、毎夜のごとく抱き潰す。だがある日、フィオーナの婚約者候補としての他国の王子が現れて-!?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 富樫聖夜さんの作品がとても好きです。
    『償いの調べ』もそうですが、主人公へ明かされる真実とは別の、最後のヒーローサイドでの想定の斜め上からの真実がもうたまりません。
    あくまでも主人公の知って良い部分への線引きをきちんと行い、そこより先は絶対に明かそうとしないヒーローの真っ黒なところが大好きです。
    また、『侯爵様と私の攻防』のような雰囲気の明るい話でも、ヒーローの巧みな策略が至る所で張り巡らされているのに読んでいてとてもワクワクします。

  • 富樫聖夜さんのはあんまりはずれがないですが、これもソーニャ文庫らしいヒーローの歪みっぷりとCielさんのイラストもあってて面白かったです。

    小国の王女フィオーナは優しいけど、女王には向いていない女の子。
    宰相のアルヴァンは、容姿端麗、頭脳明晰で、非情なところもある完璧過ぎる男。

    アルヴァンが国から出たいと留学を決め、留学の条件でフィオーナの家庭教師に付けられ、最初は反発してましたが、だんだん彼女に惹かれて、留学後国に戻って来ると約束。留学から帰って来たアルヴァンですが、フィオーナが自分を無視するのを嫌われていると感じ、だんだん歪んでいってます。

    彼女を手に入れるためにフィオーナの父王に一服盛ったり、それで王が倒れると自分を宰相としておくことを餌に、フィオーナの身体を手に入れちゃいます。フィオーナの父王は国よりもフィオーナに執着していると言っていますが、やっぱりアルヴァンの方が執着してると思います。

    アルヴァンの学友のエリオス殿下もよく似た性格ですが、彼の方が明るい感じ。
    二人が同じ国で王と宰相となっていたら、無敵ですね。世界征服しそうです。

    エリオス殿下のお話もスピンオフで読んでみたいです。
    彼の好きになる子はどんな子なのかと。気になります。

  • 誤解でこじれた関係がとてもよかった。
    そしてアルヴァンの歪み具合がちょうどよく楽しく読めた

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

ファンタジー小説や恋愛小説をwebにて発表。2011年、「勇者様にいきなり求婚されたのですが」にて「アルファポリス第4回ファンタジー小説大賞」特別賞受賞。2012年に同作品で出版デビューに至る。

「2020年 『聖獣様に心臓(物理)と身体を(性的に)狙われています。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

富樫聖夜の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×