英雄騎士の残念な求愛 (ソーニャ文庫)

著者 :
  • イースト・プレス
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781695914

作品紹介・あらすじ

騎士団長のオーウェンに一目惚れされたルイーズ。
逞しい身体や精悍な顔立ちはルイーズの理想そのもので、女性の扱いもうまいと評判だ。
けれどなぜか、ルイーズの前では、人形好きの残念な男。
それでも、彼の優しさに触れて、次第に惹かれていく。
そしてついに深い関係に……。
熱く大きな彼の手に翻弄されて、淫らに高められていく心と身体。
けれど突然、彼は行為をやめてしまう。
傷ついたルイーズはその場から逃げ出してしまうのだが――。

感想・レビュー・書評

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  • 【ネタばれ感想注意】

    金髪碧眼で人形のような容姿をした本好きのツンデレヒロインと、先の戦争で活躍した英雄の1人で人形をこよなく愛する意外とヘタレな29歳ヒーローとのすれ違いラブストーリーです。

    『強面騎士は心配性』のスピンオフ作品です。
    読み切り単体作品が多いTL小説で、スピンオフ作品が出る事が本当に嬉しいです!
    前作ヒロインとヒーローも活躍するので、『強面騎士は心配性』が好きだった自分にはかなり嬉しかったです!

    今作はヒロインはツンデレ娘属性で、ヒーローは好きな子の前では残念なヘタレ属性になるカップルで楽しかったです。
    ヒーローは大切な人形とそっくりな容姿をしたヒロインに一目惚れし、ヒロインもまた愛読書に登場する憧れの人物に似ている事でヒーローに惹かれたり、外見と中身が違うという共通点を持っていたりと、ある意味似た者同士カップルでした。
    ヒーローが人形好きになった理由が、彼のトラウマとも繋がる過去の事件で重いです。
    今作でもヒロインとヒーローが「好き、嫌い」を繰り返している背景で誘拐事件が発生しますが、その犯人がやはり前作のように戦争が原因で壊れたという理由は辛かったです。
    ヒーローの人形に対する執着と犯人の行動がソーニャだったかなと思います。

    ちなみに、『強面騎士は心配性』ではヒーローの年齢が分からなかったのですが、今作ヒーローと同い年という事で29歳だと分かりました。
    もしかすると今作はヒロインの年齢も明かされるのかなと期待したのですが、結局ヒロインの年齢は不明のままでした…。
    叔父の助けもあるとはいえ、流石に10代で書店を経営するのは難しそうかなと思い、今作ヒロインは20代前半と考えると、前作ヒロインも同じくらいと考える事にしました。

    もし、次のスピンオフがあるのなら、今度は今作ヒロインの叔父か、前作ヒーローの毒舌執事が主役のお話が是非、読みたいです!

  • 人形みたいな美少女が、人形マニアの騎士に言い寄られるお話。「上げて落とす」ギャグの手法と、「落として上げる」ギャップ萌えの手法をダブルで使うテクニックが、見事な相乗効果を上げている。次は毒舌執事が残念な美少女と付き合うシリーズ第3弾とか、どうっすか?

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著者プロフィール

2012年作家デビュー。乙女ゲームの脚本や『残酷王の不器用な溺愛』(ソーニャ文庫)をはじめ、キャラクターの魅力が生き生きと描かれた作品で好評を博す。思わず吹き出してしまう会話劇や、主人公たちがストーリーを経て成長していく様子がコミカルに描かれ、読者を惹きつけてやまない。

「2022年 『桜花京用心棒綺譚 花咲く都の冥中将』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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