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- Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781900520
感想・レビュー・書評
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筑波大学の授業科目「聴覚障害生理病理特講」「聴覚補償論」の指定参考書。
体験しながら学べる。
耳と目の内部構造と視聴覚のしくみ、人間の感じ方を詳しく解説する。錯覚を起こす不思議なパターンが多数掲載されていて「知的情報処理」の参考書としても有用である。
“人間はどうやって物を捉えるのか”、“人はなぜそう感じるのか”に重点を置く。特に、神経の働きについての議論が詳しい。人体の解剖に基づき、音と光を神経信号に変換する耳と目の物理的な機構が解説される。耳にある蝸牛の基底膜のしくみが理解できる。
本書の特徴は、天下り的な解説の仕方をせず、具体例を示して読者に問題提起しつつ裏にある仕組みに迫ろうとする所にある。物理的な音や光と、人からの聴こえ方・見え方とのギャップを、錯覚現象を紹介しながら暴き、解き明かしていく。機械で測定した数値と、自身の感覚が合わない経験は誰しもあるだろうが、ヒントが得られるかもしれない。色々と考えさせられる、工夫がされている。
目次
1.人間の知覚
2.視覚システム
3.視覚の次元
4.聴覚システム
5.聴覚の次元
6.神経情報処理
7.心理学的変数の測定詳細をみるコメント0件をすべて表示
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