見せる自分/見せない自分―自己呈示の社会心理学 (セレクション社会心理学 1)
- サイエンス社 (1994年12月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781907536
感想・レビュー・書評
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1995円購入2010-02-02
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目次
1 見せる自分/見せない自分
2 釈明ー守りの見せ方
3 セルフハンディキャッピングー自滅的行動の不思議
4 他者の栄光に浴するー間接的な自己呈示方略
5 自己呈示とは?
6 良い印象を演出するー取り入り・自己宣伝・示範
7 「強さ」と「弱さ」を演出するー威嚇と哀願
8 自己呈示の個人差ー自己モニタリングとマキャベリ主義
9 自己呈示と自己概念ー「見せる姿」と「本当の自分」の関係
10 舞台から降りてー「本当の自分」を表現する -
心理学の本というのは「役に立つよ」という顔してるクセに役に立たないから、嫌い。
素直になりましょうよね。 -
他者は自分をどのように見ているのか?
それを踏まえて自分は自分をどのように見せているのか?見せる部分と見せない部分をどう調整しているのか?
そんな自分の見せ方、それを「自己呈示」といいます。
他者からみた自分の印象を操作するという意味合いで「印象操作」と呼ばれることもあります。
そんな自己呈示がどういった場面で行われているのか?また自己呈示を行うことが自分自身に対してどの様な影響を及ぼすのか?そういったことが多くの実験を参照しながら書かれています。
自己呈示や印象操作と言った用語やその説明だけ見ると、何か打算的とか自分を隠しているといった否定的な意味合いに聞こえるかもしれませんが、実際は意識していないだけでそういったことは日々の社会生活の中で誰しもが行っていることなのです。
まあそういった現象を追うのが社会心理学なんでしょうけど。
他者からどう見られるか?というのは多くの人が関心を寄せる疑問だとおもいます。この本にはその答えに触れる一端が記されていますので興味のある方はぜひどうぞ。
それにしても・・・・
実験の手続きが多いせいか、ちょっと難しい・・。というか読むのに時間がかかる。
手続きを図解でもしてくれてれば、もっと簡単に読み込んでいけるんでしょうが、電車に揺れれながら何度も読み直すのは流石に疲れる。てか酔う!!
著者自身も最後に述べているが、対人不安や抑うつの人がどのような自己呈示を行うかについては触れられていない。そちらのほうも興味深いので、ちょっと調べてみよう。
ちなみにセレクション社会心理学というシリーズの第一作です。
このシリーズの「恋ごころの科学」という本はお勧め. いろんな意味で勉強になりますよ~。 -
NDC分類: 361.4.
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