ステレオタイプの社会心理学―偏見の解消に向けて (セレクション社会心理学)

著者 :
  • サイエンス社
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本棚登録 : 80
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781910055

作品紹介・あらすじ

本書では、ステレオタイプの形成や維持のメカニズム、そして具体的な研究例をもとに解消の方法を探っていく。

感想・レビュー・書評

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  • 心理学の本を読むといつも思うんだけれど、統一理論を作ろうという機運がない分野なので、いくらいろんな研究の話を読んでもちっともわかった気がしないし、全体像をつかむみたいな理解ができない。要するに、わかった気がしない。私の頭が悪いからかもしれない。
    ステレオタイプはその真偽を問わない、という点については、どうしても納得いかないわ。「ステレオタイプが真偽を評価できない内容だから」というのはわかるし、そういう事柄について真偽を問うことに意味がないのはわかる。でも、例えば「黒人は肌の色が白くない」って言ったら、これはステレオタイプだろうか。あるいは、「人間の腕は二本だ」とかはどう?こういうのは例外(サブタイプ)が存在してもその割合が非常に小さくて、それを例外として扱うことに抵抗がほとんどない。こういうのは、ステレオタイプに分類しなくてもいいんじゃないか(つまり「内容がほとんど真であると言えるが故に、真実であるとみなしても差し支えない」と思う人が多数である)。したがって、その内容が真ならば、それはステレオタイプにはならないんじゃないかと思うんだけれど、どうなんだろう。内容が明らかに真であるステレオタイプっていうのは、存在するんだろうか。それがステレオタイプであると感じられるものは、すべてその内容は偽であると言えるんじゃないかと思うんだけれどな。

  • 2階心理学C : 361.4/SER/21 : 3410161620

  • 361.4-カミ 000398206

  • 和図書 361.4/Ka38
    資料ID 2011101250

  • 20100520
    まず、ステレオタイプというものには正負両面があることを理解した上で読み進めたい。情報過多の世界で生きる我々にとって、ステレオタイプもある種のフレイムワーク、使い方によっては有効な認知的機能だったりするのだ。しかし、負の面にフォーカスすれば無視できない問題がたくさん浮かび上がるのも事実。この本ではステレオタイプがいかにして形成され、維持されるのか、そしてどうすれば解決できるのかについて、人間の認知機能、とらえ方の傾向などから多面的にさまざまな研究例を紹介している。偏見の対象となる側が実践できる方略も最後に載せられているが、筆者自身も警告する通り、これは諸刃の剣。しかし偏見というものに対しては真摯に向き合い続けなければならないだろう。社会心理学自体には興味がなくとも、差別やステレオタイプに興味のある人、「A型ってことはマジメなんだね」「この間ケン●ンショー見たけど、大阪の人って~~なんだってね!」などにイラッとくる人におすすめ。

  • 読みたい

  • 入門書ともいえる。文体は平易だが、内容は非常に新しく、高度なので、勉強になります。

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