ステレオタイプの社会心理学: 偏見の解消に向けて (セレクション社会心理学 21)

著者 :
  • サイエンス社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781910055

感想・レビュー・書評

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  • 心理学の本を読むといつも思うんだけれど、統一理論を作ろうという機運がない分野なので、いくらいろんな研究の話を読んでもちっともわかった気がしないし、全体像をつかむみたいな理解ができない。要するに、わかった気がしない。私の頭が悪いからかもしれない。
    ステレオタイプはその真偽を問わない、という点については、どうしても納得いかないわ。「ステレオタイプが真偽を評価できない内容だから」というのはわかるし、そういう事柄について真偽を問うことに意味がないのはわかる。でも、例えば「黒人は肌の色が白くない」って言ったら、これはステレオタイプだろうか。あるいは、「人間の腕は二本だ」とかはどう?こういうのは例外(サブタイプ)が存在してもその割合が非常に小さくて、それを例外として扱うことに抵抗がほとんどない。こういうのは、ステレオタイプに分類しなくてもいいんじゃないか(つまり「内容がほとんど真であると言えるが故に、真実であるとみなしても差し支えない」と思う人が多数である)。したがって、その内容が真ならば、それはステレオタイプにはならないんじゃないかと思うんだけれど、どうなんだろう。内容が明らかに真であるステレオタイプっていうのは、存在するんだろうか。それがステレオタイプであると感じられるものは、すべてその内容は偽であると言えるんじゃないかと思うんだけれどな。

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