検証・ニコン慰安婦写真展中止事件

  • 産学社 (2012年9月12日発売)
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本 ・本 (72ページ) / ISBN・EAN: 9784782533475

作品紹介・あらすじ

突然の中止通告から国際的な騒動に発展した韓国人写真家・安世鴻(アンセホン)氏のニコンサロン写真展。


“世界のニコン”は何を守ろうとしているのか。


緊張高まる日韓関係の最前線を緊急報告!!





その全貌をフォトジャーナリスト・元共同通信編集委員の新藤健一氏が徹底検証した日韓対訳のブックレットです。


この写真展は表現の自由や日韓関係をめぐる重要な問題を提起し、大きな話題を呼びました。


日韓関係の緊張が高まる今、事実の検証は重要な意味をもつことと思われます。





まえがき


Chapter1 ニコンサロンと写真家、安世鴻


 来場者数7900名を記録した異例の写真展


 若手写真家の登竜門ニコンサロン


 韓国人写真家、安世鴻





Chapter2 突然の中止通告の理由


 「諸般の事情」で写真展中止を通告


 中止理由は「右派の抗議」ではなかった


・寄稿1 ニコンサロン安さん写真展取り消し問題(豊田直巳)





Chapter3 地裁の正論、ニコンの暴論


 写真展中止は“安さんのせい”


 「重重プロジェクト」とは?


 「政治性が付加されていないことも条件」


 地に堕ちた“世界のニコン”





Chapter4 厳重“すぎる"警備体制


 厳重“すぎる”警備体制の理由


 人権感覚が疑われる企業弁護士


・ 寄稿2 慰安婦問題―河野談話とマイク・ホンダと安世鴻(溝上明)





Chapter5 日本社会の縮図、ニコン事件


 未解決の問題


 沈黙する日本の写真家たち


・ 寄稿3 ニコンの「政治的」介入が映し出したもの(綿井健陽)





政治的なカメラ―あとがきに代えて

感想・レビュー・書評

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  • 表現の自由をめぐる事件では、会場提供側が、負けるとわかっていても敢えて裁判で無理筋を主張し続けるパターンが多いような印象を持つ。今回のニコンも同様。ただ表現活動に携わる企業だけに、その行動はより罪深い感じがする。ニコンだけでなく、この事件の周辺で、他の写真家やマスメディアがどう動いたのかを、こうしたブックレットという形でも残しておくことは重要だと思う。

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著者プロフィール

新藤 健一(しんどう・けんいち)

フォトジャーナリスト。

1943年、浅草生まれ。1964年、共同通信社入社。

ニュースカメラマンとして帝銀事件・平沢貞通被告の獄中写真、韓国の朴正煕大統領暗殺事件、連合赤軍事件、ダッカでのハイジャック事件などをスクープ。写真部次長、編集委員などを経て、2003年に退職。

現在、東京工芸大学非常勤講師。

2012年3月、国連本部で開催された写真展 『3.11 ユニセフ東日本大震災報告写真展』(日本ユニセフ協会主催)のキュレーターを務める。

著書に『疑惑のアングル』(平凡社)、『写真のワナ』(情報センター出版局)、『映像のトリック』(講談社)など。


「2012年 『検証・ニコン慰安婦写真展中止事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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