- Amazon.co.jp ・本 (742ページ)
- / ISBN・EAN: 9784782800355
作品紹介・あらすじ
本新刊書で、アブラハム・パイスは、戦後数年間をアインシュタインと共に研究した秀れた物理学者として、アインシュタインの全著作の発展を跡づける。アインシュタイン科学をその成功と失敗の両面にわたって包括的にも奥深く扱った初めての書物である。
感想・レビュー・書評
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先日読んだ「量子革命」で紹介されていたので図書館で予約した。
図書館で受け取った本は厚さ5cm、しかも昭和62年の初版本。想定外。
全部読むのは諦めたが、気になったところをピックアップして読んだ。
量子力学に於けるアインシュタインのボーアに対する振る舞いと特殊相対論に於けるポアンカレのアインシュタインに対する振る舞いが似てい点が興味深かった。
また時間がある時にゆっくり読んでみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もう20年以上の前だろうか、大阪梅田の紀伊国屋で買った本。田舎から出てきて都会にはこんな大きな本屋があるのかと感動しつつ、物理の本が並んでいるコーナーに足繁く通って立ち読みしたものだ。そんな中で分厚い本書を手にして、その重厚さ、アインシュタインの相対性理論を扱った本、という何かブランド物に惹かれるように購入したが、やはりその分量と内容の難しさから途中で投げ出して今日まで至った。
時代は変わり分厚い本が電子化されて、iPadでいつでも持ち歩いて空いた時間を利用して少しずつ読んできた。内容にはやはりついて行けなかったが、なんとか一通り読むことができた。この手の本を読むといつもそう思うのだが、物理を一から勉強して本書の内容を完全に理解できるようになりたい。 -
【「蘭岳」第117号(2007)による「私の推薦図書」記事の転載】
表題の蓄は、アンシュタインの研究や思想に光を当てた定評の伝記です。尚、量子力学のコペンハーゲン的解釈に対する論争についてはボーアの著書等に詳しい。また、最近、晩年における、不完全性定理を提唱した天才数学者ゲーデルとの交渉の内容が明らかにされています。偉大な人物が、2つの世界大戦があった困難な時代に、いかに生き、いかに自らが考えるべきとしたことを思考しぬいたかを知ることは、今の私共にたいへん有意義と思います。
材料物性工学科 教授 川島利器
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#「蘭岳」内の「私の推薦図書」コーナーに掲載された記事を許可をいただき転載しています。