心の社会

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  • Amazon.co.jp ・本 (574ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784782800546

作品紹介・あらすじ

心はどうはたらくのか?大昔から問われてきたこの問題に対して、『心の社会』は革命的な回答を与えている。本書は、ミンスキー教授が長い間練りに練った、人間の知能についての新しい考え方を示したものである。ミンスキー教授は、心とは、「一つひとつは心を持たない小さなエージェントたちが集まってできた社会」と提示する。本書の内容は、子どもの描く絵から自己意識に至るまで、あるいは、何かを否定するような思考のもつ力から日常の思考におけるユーモアの役割に至るまで、多岐にわたっている。また、わかりやすい図がたくさん挿入されており、読者の想像力を直接かきたてるような、いわば心の世界への冒険物語としても読むことができる。

感想・レビュー・書評

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  • 引くほど難しくて、読み応えがある。
    「人工知能の父」と呼ばれるマーヴィンミンスキーが人の心はどのように動くか、それをどう人工知能に搭載するかを思考した本。
    一見科学でロジカルで無機質に見えるけど、その問答を通して「人間とは」が浮かび上がってくる。

    心はどこにあるのか?
    脳のつながりを全てコピーし、体の全ての部品(あえて部品と表現する)を入れ替えた時、本当の「あなた」のままなのか?

    タブーとされてきた面もある人とは何か、何を持って人間なのか、人と機械との違いは? を考える貴重な機会になる事間違いなし。分厚いけど読む価値はあるでしょう。僕も2回目を読み始めます。

  • 単純運動しかできないagentが集まり相互作用し合うと、複雑な運動をする「心」というシステムが生まれる。
    内部観測/外部観測の話など複雑系の導入として、とても読みやすかった。
    また基本的疑問が循環命題になるなど、一般教養書としてもおすすめしたい。

    再読:

    相変わらずミンスキーの文章は優しくて可愛い。
    そしてくどくど、ねじ曲がってなくてスッキリしていてすごい好き。


    大人たちは誰一人として遊び方を覚えたかはわからない。

    何かについて考えることについて考えずに、考えることについて考えることはできない。シーモアパパート

    常識というものは単純なものではない。逆に常識は苦しみの末に身についたたくさんの実用的な考えからなる巨大な社会である。
    つまるこの社会は部分的には法則とか規則性のようななんらかの原理に基づいてはいるが、大部分は生涯を通じて学習されるルートや例外、性格的な特徴や傾向、平衡感覚それに自己調整感覚などが折り合ったものなのである。

    すでに身についてしまったものは単純に見えるという錯覚。常識を単純だと思い込む。

    大きくて複雑な対象の理解
    -各部分が別々にどう働くか
    -各部分がそれに接続している別の部分とどうインタラクトするか
    -個別のインタラクションが組み合わさってどうすれば仕事(外からみて)ができるのか

    単純化された小さな対象を見るほど理解が深まる?

    新説論者:従来の考えを捨てて新しい考えばかりをたてたがる
    還元主義:古い考えの上に説明を重ねようとする


    物質主義か関係性主義か。

    新しい理論の付け加え。

    全体論:全体は部分の話をこえる
    効用:自分がどんなに無知であるかをわからなくしてしまう、無知の言い訳にも使えてしまう。

    どうインタラクトしているか?に重点。

    注意は向けられるが名前をつけただけで意味がわかった思うならば、名は害
    私たちは一般に自分の心の一番得意なところが一番わからない--当たり前になってしまっているので。

    前には考えもしなかったスケールで働く現象に自分の態度を合わせていくこと。

    ss3 争いと妥協
    目的のコンフリクト
    壊し屋⇄作り屋

    行動:あるagentが他のagentを押しのけて初めて働くことができる
    ーー文脈で起こる出来事
    ーー何かをするときにはいつだって他にもしたいものがある。
    選択か。

    論争を鎮める
    ー法律
    ー経営ポリシー
    個人
    ー議論
    ー争う
    ー妥協
    ー第三者の仲介

    争いを起こしている上位エージェントも争っている。宗教紛争であればどのようにこのエージェント構造を組むかは大事だな。

    妥協せずの原理:
    あるagentAの下位agentたちの内部争いが長引くほどAは競合相手よりも弱くなっていく。
    Aの下位agentたちによる争いが早く終わらないと他の競合相手たちがコントロールを握ってしまい、Aは働きをやめてしまう。

    上位エージェントが仲裁することもある。時間差調整など。

    官僚制:役人たちが柔軟性のない形式的手順で管理する諸部分により政府を管轄する統治形態

    何かの仕事が複雑すぎて手に負えないようになると私たちは組織をつくる。

    どんな場合でもエージェントの役割は相対的。

    階層法とは問題を解く一番簡単な方法。いつもうまくいくとは限らないが。

    記憶の必要性
    過去のメモリ+思い出し
    ーー今の感覚

    破壊すること
    未解決の問題を少なくして建設的な目標をつくるのに役立つ、心の整理。

    子供っぽい行為の合理性
    ー壊すにはほとんど時間がかからないから最後の一撃の満足をラクに得られる。
    ー目標が達成できなかったことのフラストレーションを伝えるのに役立つ


    どこかが痛いときには他のことに関心を向けるのは難しい。痛みを止める方法だけを単純化して考えられる。

    痛みが私たちの心を他の目標からそらせるほどの力を持っているのは偶然ではない。そうやって痛みは私たちが生きるのを助けている。

    痛みを認識する神経系は私たちの関心が長期的な目標に向かわないようにする。
    --目の前の問題に注意を集中させる。
    -つねに良いとは限らず、むしろ悪く作用することもある。特に痛みの原因を取り除くために複雑な計画を立てなければならないとき。

    単純化と複雑化のコンフリクト。

    喜び:その対象を私たちのそばに引き寄せる
    痛み:私たちがその対象を拒否するよう仕向ける

    でも相対的に似ているな。喜びも他の関心や目標から目をそらせるのでは?しかし痛みの原動力の方がより鮮やか。

    二つのものが反対にみえるためには、それらが関連しあった目標のために働いているのか、それとも同一のエージェンシーの元で働いていなくてはならない。エージェンシーが同じかどうかが重要ということか。

    私たちはみなひとの心が自己と呼ぶ特別なものを含んでいると信じている。

    概念を完全につかめる定義ができるのは数学と論理のみ。(いまはここも怪しい気がする)
    それがなにであるか知るために定義するなどという愚を犯してはならない。

    自己とはなにか?(心についての古い考え)
    ー自己について私たちが考えていることはなにか。
    理想、自己イデア:自分がどうありたい、どうあるべきか
    ーそうした考えはどんな心理的機能を果たしているか。

    その人の持つ自己イメージ:信念
    自分にできること、自分がしがちなこと

    どんな心の中にも一種のあやつり人形使いのようなものが潜む。
    単一自己か多様自己か?
    私のある部分はこれを欲しているが別の部分はこれを欲している。

    心の中が一番よく統一されていると感じる時こそ、他人から見れば混乱しているときだったりする。

    中心的で支配的なたった一つの自己が心の中にいない。-なぜおこるか?
    パラドクスー自分がしたいと思うことを自分にさせる人が頭の中にいない。

    やる気をだす--仮想のライバルをつくる。
    やりたいことを選ぶー自分にさせるーー失敗を想像して成功をめざす

    回りくどい方法。なぜ自分のしたいことを素直に自分につげない?

    目的?:
    ⒈自己の機能の一つ:私たちがあまりにも早く変わりすぎるのを抑える
    あまりにも心変わりすると次に何をしていいかわからなくなる。--自分自身を頼れなくなれば十分な結果を得ることは決してできなくなる

    ⒉自己イデアがもつ性質を隠す
    計画という計画を全部ダメにしてしまわないような性質

    利用とは間接的に目標に加えること。エージェンシーたちのチェックやバランス保持のメカニズム

    一つのエージェンシーが他のすべてのエージェントコントロールを握っている
    ーー私たちは生き残れない
    ーー私たちのエージェンシーたちの技能を利用するために回り道しなければならない理由

    直接的結合はみな、進化の過程で取り除かれてきた。これが私たちが幻想を用いる理由ーー私たちが失った道を取り戻すため。

    嫌な出来事を想像することで直接的に嫌なことを起こしそうな対象への接近を防ぐ。

    みんなが心地よい定常状態
    自分があるいはむしろ自分のエージェンシーたちがお互いの性格的特徴について学習しなければならない。

    自分のコントロール
    意志の力:それを諦めるな、やり続けろと自分に言い聞かせる
    はじめはうまくいくが心のエンジンの油切れで失敗する。

    もっと物理的活動をともなって
    活動:動き回れ、運動せよ、吸い込め、叫べ
    表情:アゴを引け、上唇をきつくとじよ、眉をしかめよ
    社会的なコミュニケーションにおける顔の表情情報の受け手と同じぐらい送り手に影響を与える。
    化学物質:コーヒー、アンフェタミン、その他脳を刺激する薬を飲め
    感情:勝てば得をする、しかし負ければ損をする
    愛着、成功した時にうける尊敬と失敗した時にうける非難。とくに自分が愛着を抱いている人から受ける尊敬や非難。

    これのかわりに何を諦めなければならないだろうか?
    このことから何が学べるのだろうか?
    この目標を達成しようと決めると私はどう変わるか?
    これにより権力や影響力を得られるか?
    これに興味を持ち続けられるか?これをするのを誰かたすけてくれるか?
    その人たちはずっとわたしのことを好きでいてくれるか?
    自分が求めている人。
    新しい発見や角度を与えてくれる人/全く知らないことを教えてくれる人、一生懸命楽しんでいる人

    こうした疑問がさておかれまで私たちの計画は心変わりする危険性にさらされている。

    では長期的な計画はどうすれば成功するか?
    自分をコントロールするための一番簡単な方法は自分がすでに経験したことだけをすること。
    でもこれつまらなくないか?

    短期的に通用するやり方では長期的には自分のやりたいことに目が向かない場合もある。
    --長期計画:長期的に働くエージェンシーの利用
    変化が遅いエージェンシー:性格--自己イデアに関与して組織立って働く

    一時の傾向が長期的自己イデアによって破壊されたとき。
    自分のしたいことをすべきだと感じていることが一貫していないときーーイデア同士が同意していない。多元状態。

    つまり倫理とは長期的目標、それがときどき短期的目標とコンフリクトを起こすわけか。

    これが心の乱れ、居心地の悪さ、罪悪感、恥。

    解決法
    することを変える、感じ方を変える
    こうした矛盾はパーソナリティ形成の始めの頃に作られる階層的に重なったエージェンシーたちによって解決されなくてはならない。

    古いエージェンシーが後で作られるエージェンシーに影響を与える。重なり合った波のように。

    長期間続く自己イデアがなければ私たちの人生は一貫性を失っていく。
    個人としての私たちは自分の計画を実行するのに自分自身を信頼できなくなる。
    社会的グループでも誰も他人を信頼できなくなる。

    長期的視野、一貫性が信頼に関わるわけか。

    私の場合誰にでも偏見を隠して公平に接するよう努めているというところぐらいだな。。それから約束は守る、できない約束は請け負わないということも含めて。それと知識や論理を大事にする。

    活動している社会ーイデアを安定化させるメカニズムを発達させる必要性
    秩序が嫌いというよりは嫌いな種類の秩序がある、という感じ。

    私たちの誰もが個人的なものだと思うような社会原理の多くは何世紀にもわたって学んできたものを私たちの文化が保持するための長期記憶。

    あやつり人形の糸は見えにくいから自分が自由だと思えてしまう。善悪だけで動くものなどあり得ないと信じて。
    Theodore Melnechuk

    私たちはできる限り単純な原因と結果の関係によって物事を説明しようとする。
    ほとんどの場合、感情と思考の因果関係はそんなに単純ではない。

    もっともらしい説明。
    エージェンシー同士がお互いをお互いに同時利用し、その結果両者が一緒になって二つの目標を一度に達成するような難しい結合を成し遂げた。

    私たちはいつも因果の論の中に絡め取られている。--なぜと聞かれて一つの答えだけが本当の原因になることはありえない。

    あまりに複雑な状況に巻き込まれると私たちはよくストレートに答えるべきだ、などという。------一方方向への因果的な説明を探すことによって道を見つけようとする。----終わりからはじめまで考えなくても推論をすすめることができるーーー一方では別の方向に向かう重要なインタラクションや因果関係を無視しなくてはならない。その後の失敗の原因に、

    答えられない問題。
    なすべきことの多く知るべきことの少ないこの世界に私を生かしておいて下さる間は私の心が成果のあがらぬ危険な探求や不思議だが効果のあがらぬ難しいことや解けるわけもない疑問に巻き込まれるよう精霊によってお導きください。サミュエルジョンソン。

    基本的疑問にぶつかる。完全に答える方法はないーある疑問がちゃんと答えられたということがどうしてわかるのか?
    宇宙は何が原因となって始まったのか、なぜか。
    生命の目的は?
    どの信念が正しいということがどうしてわかるのか?
    何が善いということがどうしてわかるのか?

    共通の性質によってどれも答えるのが不可能ーー循環的な疑問

    どんな問いでもーなぜその答えを受け入れる必要があるのかーと問うことができる。
    時間の消費から逃れるため、恥とかタブーというレッテルをはる、恐れや神秘性で隠す

    他人のやることはなんでも正しいとして受け入れられるようなやり方をするコミュニティーーー妥協:われわれは他人を助けるためにこの世に生まれてきた。わからないのは何のために他人がこの世に生まれてきたかだ。

    宗教、法律、哲学:こういった答えに含まれた信念でもって人を支配する権威の仕組み
    いいところー時間を浪費しない
    悪いところー理性や真実に対するドグマ


    堂々巡りの思考はその段階でどんどん深く、強力な考えを生んでいくー成長:自分の利己的な境界を越えて広がる方法が見つかりそうした考え自体が色々な人の心に根を生やすことができるかもしれない

    言語、科学、哲学
    いずれ死んでしまう人間一人一人の心の限界を超えることができるかも?

    ファッションとスタイル

    私たちはなぜこんなにもたくさんの何の役にも立たないものが好きなのだろうか。--どうして曖昧で挑戦的な言い方をして逃げる?

    思考の表面の下に隠れた形を使うというやり方も共有しているという点で同じ。

    フワフワした罪悪感ー私たちの心が自分に向かって思考を続けるのを簡単にやめてしまわないように言い聞かせている。

    敵意は防衛心を呼び起こし、フラストレーションは攻撃性を起こさせる。

    意識が関係するかぎり、ものの姿をその意味と分離することはほとんど不可能。
    変化のなかの不変!
    時間と人生が過ぎ行くとき、どのエージェントにとっても一番変えにくいものは?

  • 人の心、思考の解体新書。脳のプロセスがわかる。
    子供の絵と大人の絵がどうして大きく違うのかの説明が興味深かった。

  • 【書誌情報】
    原題:The society of mind (Simon & Schuster., 1986)
    著者:Marvin Minsky(1927-2016)
    訳者:安西 祐一郎(1946-)
    出版社:産業図書
    出版年月:1990.7
    大きさ:574p ; 22cm
    ISBN:4782800541
    価格:3914円 (税込)

    【目次】
    第1章 心の社会
    1・1 心のエージェント
    1・2 心と脳
    1・3 心の社会
    1・4 積み木の世界
    1・5 常識
    1・6 エージェントとエージェンシー

    第2章 全体と部分
    2・1 要素と接続
    2・2 新説論者と還元論者
    2・3 部分と全体
    2・4 穴と部分
    2・5 やさしいことはむずかしい
    2・6 人間は機械か?

    第3章 争いと妥協
    3・1 争い
    3・2 妥協せず
    3・3 階層
    3・4 非階層
    3・5 破壊すること
    3・6 傷みと喜びが単純にする

    第4章 自己
    4・1 自己
    4・2 自己は一つかたくさんあるか?
    4・3 たましい
    4・4 保守的な自己
    4・5 利用
    4・6 自己をコントロールする
    4・7 長期的な計画
    4・8 イデア

    第5章 個性
    5・1 因果はめぐる
    5・2 答えられない質問
    5・3 リモコン自己
    5・4 個人のアイデンティティ
    5・5 ファッションとスタイル
    5・6 性格的特徴
    5・7 永遠のアイデンティティ

    第6章 洞察と内省
    6・1 意識
    6・2 信号と符号
    6・3 思考実験
    6・4 B-脳
    6・5 思考の凍結
    6・6 現在ただいまの時間
    6・7 因果的いま
    6・8 思考なき思考
    6・9 ぼんやりした脳
    6・10 心から作られた世界
    6・11 洞を察する
    6・12 心の中のコミュニケーション
    6・13 自分についての知識は危険だ
    6・14 混乱

    第7章 問題と自然
    7・1 知能
    7・2 非常識
    7・3 パズル原理
    7・4 問題解決
    7・5 学習と記憶
    7・6 強化と報酬
    7・7 責任の局在
    7・8 差分エンジン
    7・9 意図
    7・10 天才

    第8章 記憶の理論
    8・1 K-ライン:記憶の理論
    8・2 臆せず記そう
    8・3 心の状態と性格的特徴
    8・4 心の部分的状態
    8・5 レベル帯
    8・6 レベル
    8・7 周縁
    8・8 記憶たちの社会
    8・9 知識の木
    8・10 レベルと分類
    8・11 社会たちの層

    第9章 要約すること
    9・1 欲することと好むこと
    9・2 勝手な手直し
    9・3 失敗からの学習
    9・4 苦痛の喜び

    第10章 パパートの原理
    10・1 ピアジェの実験
    10・2 量の推論
    10・3 優先順位
    10・4 パパートの原理
    10・5 《もっと》の社会
    10・6 ピアジェの実験について
    10・7 概念の概念
    10・8 教育と発達
    10・9 階層の学習

    第11章 空間の形
    11・1 赤を見る
    11・2 空間の形
    11・3 近さたち
    11・4 生得的地理
    11・5 類似性の感知
    11・6 集中化された自己
    11・7 仕組まれた学習
    11・8 二つに分かれた脳
    11・9 鉄アレイ理論

    第12章 意味の学習
    12・1 積み木のアーチの話
    12・2 意味の学習
    12・3 ユニフレーム
    12・4 構造と機能
    12・5 構造の機能
    12・6 蓄積
    12・7 蓄積の方法
    12・8 不統一性の問題
    12・9 例外原理
    12・10 塔の作り方
    12・11 原因のはたらき
    12・12 意味と定義
    12・13 橋渡し的定義

    第13章 見ることと信じること
    13・1 定式化のし直し
    13・2 境界
    13・3 見ることと信じること
    13・4 子どもの描画フレーム
    13・5 スクリプトの学習
    13・6 フロンティア学習
    13・7 コピーすること

    第14章 定式化のし直し
    14・1 定式化のし直しを利用する
    14・2 胴体‐支柱の概念
    14・3 手段と目的
    14・4 正方形を見る
    14・5 ブレインストーミング
    14・6 投資原理
    14・7 部分と穴
    14・8 否定的思考の力
    14・9 インタラクション正方形

    第15章 意識と記憶
    15・1 心の瞬間的な状態
    15・2 自分を調べる
    15・3 記憶
    15・4 記憶の記憶
    15・5 内在性の幻想
    15・6 いろいろな種類の記憶
    15・7 記憶の再構成
    15・8 記憶の解剖学
    15・9 割り込みと回復
    15・10 道をはずれる
    15・11 再帰性の原理

    第16章 感情
    16・1 感情
    16・2 心の成長
    16・3 心のプロト‐スペシャリスト
    16・4 交差的排除
    16・5 なだれ現象
    16・6 動機
    16・7 利用
    16・8 刺激と似像
    16・9 赤ちゃんの感情
    16・10 おとなの感情

    第17章 発達
    17・1 自己教育の系列
    17・2 愛着による学習
    17・3 愛着による単純化
    17・4 機能的自律性
    17・5 発達段階
    17・6 成長の前提条件
    17・7 遺伝のタイムテーブル
    17・8 愛着のイメージ
    17・9 記憶のいろいろな長さ
    17・10 知能のトラウマ
    17・11 知能のイデア

    第18章 推論
    18・1 機械は論理的でなければならないか?
    18・2 推論の鎖
    18・3 鎖のようにつなぐ
    18・4 論理の鎖
    18・5 強い議論
    18・6 数から量へ
    18・7 数とは何か
    18・8 数学がむずかしくした
    18・9 頑丈さと回復

    第19章 言葉と考え
    19・1 意図のルーツ
    19・2 言語のエージェンシー 
    19・3 単語と考え
    19・4 対象と性質
    19・5 ポリニーム
    19・6 認識エージェント
    19・7 証拠の重みづけ
    19・8 一般化
    19・9 思考の認識
    19・10 輪を閉じる

    第20章 文脈とあいまいさ
    20・1 あいまいさ
    20・2 あいまいさについての交渉
    20・3 視覚的あいまいさ
    20・4 閉じ込めとお払い箱
    20・5 ミクロニーム
    20・6 ニームのらせん階段
    20・7 結合
    20・8 結合ライン
    20・9 分散した記憶

    第21章 トランスフレーム
    21・1 心の代名詞
    21・2 プロノーム
    21・3 トランスフレーム
    21・4 エージェント間のコミュニケーション
    21・5 自動性
    21・6 トランスフレームのプロノーム
    21・7 プロノームによる一般化
    21・8 注意

    第22章 表現
    22・1 プロノームとポリニーム
    22・2 イソノーム
    22・3 特殊性をなくす
    22・4 学習と教育
    22・5 推論
    22・6 表現
    22・7 原因と節
    22・8 割り込み
    22・9 代名詞と参照
    22・10 言葉による表現
    22・11 創造的表現

    第23章 比較
    23・1 違いの世界
    23・2 違いとコピー
    23・3 時間のまたたき
    23・4 もっとの意味
    23・5 外人のアクセント

    第24章 フレーム
    24・1 思考の速さ
    24・2 心のフレーム
    24・3 トランスフレームのはたらき
    24・4 暗黙の仮定
    24・5 言葉にたよらない推論
    24・6 方向ニーム
    24・7 絵フレーム
    24・8 絵フレームのはたらき
    24・9 認識エージェントと記憶エージェント

    第25章 フレームアレイ
    25・1 一度に一つのフレーム?
    25・2 フレームアレイ
    25・3 静止した世界
    25・4 連続性の感覚
    25・5 期待
    25・6 フレームの考え方

    第26章 言語フレーム
    26・1 言葉の理解
    26・2 物語の理解
    26・3 文フレーム
    26・4 パーティフレーム
    26・5 物語フレーム
    26・6 文と無意味
    26・7 名詞フレーム
    26・8 動詞フレーム
    26・9 言語と視覚
    26・10 言語の学習
    26・11 文法
    26・12 一貫性のある話

    第27章 検閲エージェントと冗談
    27・1 デモン
    27・2 抑制エージェント
    27・3 検閲エージェント
    27・4 論理における例外
    27・5 冗談
    27・6 ユーモアと検閲
    27・7 笑い
    27・8 優れたユーモア

    第28章 心と世界
    28・1 心のエネルギーの作り話
    28・2 量と市場
    28・3 量と質
    28・4 物質の上の方にある心
    28・5 心と世界
    28・6 心と機械
    28・7 個々のアイデンティティ
    28・8 重なり合う心

    第29章 思考の領域
    29・1 思考の領域
    29・2 一度にいくつもの思考
    29・3 パラノーム
    29・4 領域を越えた対応
    29・5 統一性の問題
    29・6 自閉症の子どもたち
    29・7 類似性の類推
    29・8 比喩

    第30章 心の中のモデル
    30・1 知っていること
    30・2 知っていることと信じていること
    30・3 心の中のモデル
    30・4 世界のモデル
    30・5 自分自身を知る
    30・6 意志の自由
    30・7 第三の道の作り話
    30・8 知能と豊かな資源

    付録
      1 遺伝と環境
      2 心の領域の起源
      3 身振りと経路
      4 脳における結合
      5 生存本能
      6 進化と意図
      7 絶縁とインタラクション
      8 思考の進化

    あとがきと謝辞
    用語集と文献
    訳者あとがき
    索引

  • 分厚いなぁ。興味深いけれどまだ全部は読めてない。

  • 古典的名著

  • wired・コンピューターとデジタルライフ・2位


    mmsn01-

    【要約】


    【ノート】
    (wiredより)
    心は、「一つひとつは心を持たない小さなエージェントたちが集まってできた社会」であるという論点から「心」のアーキテクチャを解き明かす。「人工知能の父」の代表作。

    ◆ユーザーからのコメント
    ケヴィン・ケリーの『「複雑系」を超えて』があればそっちなんだけど……/SNS=心の社会? ただし、SNSは心を持った小さなエージェントの集まり/この書を読んで、マービン・ミンスキーの精緻な思考に驚いた/この本は僕の研究に大きな影響を与えた。今この瞬間も読んでいる/心の中にコビトさん、いるよねぇ/心は脳のどっか1カ所にあるわけじゃないのだ

  • 人類の未来 AI、経済、民主主義 推薦図書

  • ミンスキー 「 心の社会 」心の百科事典といったところ。心の機能を分解して定義した本。どこから読んでも面白い。分解した後に 再構築したのが 人口知能なのかと思った。自然科学というより 人間学という意味で 文学に近い


    クリエイトな仕事をする人の 知的材料、アイデアの素になる本

  • 「意識の統合情報理論」や「コネクトーム」などの最近の研究成果も、合わせて読みましょう。

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