- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784782801536
作品紹介・あらすじ
伝説にさえなりつつある驚異の博識が楽しい4つの章。まずその第1章は、現在喫緊のいくつかの大問題に、著者ならではの大きな見取り図を与える。クローン化、不平等社会の法律問題、アイデンティティの政治学、複製しまくる電子、ヴァーチャル・リアリティの虚と実。それらはことごとく、「同じ」のもっときめ細かい理論の整備を要求してやまない。第2章はアナロジーと、アレゴリーなる反アナロジー両者の暗闘の歴史を見る。ロマン派を裂け目に、以後、我々が二極文化をめざすアレゴリーの時代を生きてしまっている経緯が、びっくりするほど挑発的に語られるはずだ。性愛の絆にそのモデルを見る魔術的世界から、孤絶した自動の個がつくりだすエンジニアリングの世界へという大転換の中に、スタフォードはこの分裂、分断の根をさぐり当ててみせるのが第3章である。コンピュータを使った脳研究が大いに発展中の昨今だが、記憶、感情、知性、意識をめぐる現象学的大問題は、実はこれからだ。第4章でスタフォードは、この意識をめぐる議論に深入りし、架橋/類推をそのアートフルな中核に置く人文ベースの認知科学をひとつ提案してみせる。
感想・レビュー・書評
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はい、ライプニッツも読んでなければ、ヘルメス主義だって言葉しか知らない程度の僕には、わかりません、というのもあるけれども、それよりも高山宏の訳が酷すぎる。挿絵だけパラパラ観ていっても、これはスゲェ本だぞ、と予感させるのに、はっきりと文章がわけわからん。
これで邦訳されてるバーバラ・スタフォードの単著は全部読んだ。
何か得たか?超絶ともいえるスタフォードの言葉に高山宏が自分を重ね過ぎてて読みにくいことこのうえない翻訳
苦行のような読書。を耐えてここまできたのに、ぶっちゃけ、この本は、途中、飛ばしたところが結構ある。過去最高の読みにくさ。何の話をしてるのか全然わからん!!!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いかに我々がアナロジー(メタファー)の力を無視し続け、それにもかかわらず無遠慮に使ってしまっているのか。人間を知る上で、この領域の探索は欠かせないにもかかわらず、だ。
そのことを自覚し、ではどのような方向で研究を進めていくべきなのか?を考える上で、様々な示唆を与えてくれる本。
ただし訳は難解な部類に入ると思う。 -
1235夜
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(単行本 - 2006/7)
新品: ¥ 3,360 (税込)