脳はいかにして心を創るのか―神経回路網のカオスが生み出す志向性・意味・自由意志

制作 : 浅野孝雄 
  • 産業図書
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784782801710

感想・レビュー・書評

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  • カオス理論や各種哲学など,極めて分野横断的に多角的な見地から
    テーマについて論じている.
    図や数式の類いがなかったため,初学者である自分には難しい.

    カオス理論を多少かじった程度では仕組みの部分が十分に理解できない.
    また,哲学的議論に慣れていないと置いていかれること多々.
    字面だけ追っても内容の本質理解は微々たるものであろう.
    もっと勉強し直してから再チャレンジする.

  • かなり骨のある読書だった。内容は難しいが、丁寧に書かれているので全部ではないが理解できた気がする。
    感覚器官からの信号は、脳内のニューロン集団が作り出す振動パターンに変換される。感覚情報が特定の振動パターンに落ち込むのが意味を感じるということである。これは以前からの記憶との相互作用によって形成されるものであり、よって意味とは私秘的なものである。
    振動パターンの形成のために、カオス的背景活動があり、それが多様な振動パターンに落ち込む下地を作っている。
    意識とは、外部世界に対する「予測」「行動」「結果の知覚」のサイクルとそれに気づきが介在している。この「志向性の弧」によって私たちは外部世界を把握している。
    社会的な成長にしたがって別の行動を生み出すために、脱学習を起こす。これは「洗脳」「通過儀礼」のストレスによっておこされる。なるほど。
    ニューロン集団の中で、各ニューロンは周りのニューロンのみならず、自分のパルスによる制御も受けている。ここに直線的因果論は通用せず、循環的因果が働いている。そもそも因果論というのが意識に内在するバイアスであり、因果論なしで思考できないとはいえ、超克させられるべきものである(天動説のように)。
    自我とは、脳の各モジュールの協調的な活動から
    因果論、自由意志に関する議論は難しく理解できなかった。

  • フリーマンは、トマス・アクィナスやメルロ=ポンティの哲学に立脚し、生体脳におけるニューロン活動のカオス理論に基づく解析を長年続けてきた、独創的にして卓越した脳科学者である。彼の脳理論は現代脳科学と複雑系理論と哲学が融合し結晶化した包括的一元論であり、本書ではその精髄が、数式によらず平明な言葉を用いて示されている。

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