あめのひのおるすばん

  • 至光社 (1968年3月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (24ページ) / ISBN・EAN: 9784783400196

作品紹介・あらすじ

雨の日に留守番をする幼い少女の目に、そして胸に去来する一瞬一瞬のイメージが、繊細な水彩画と簡潔なことばによって、鮮やかにとらえられている。

感想・レビュー・書評

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  • ▼首都圏にずっと住んでおり。長年一度は行ってみたかった石神井の<ちひろ美術館>にようやく家族と行ってきました。大変素敵な美術館で、催しも楽しかったです。
    当然ながら、いわさきちひろさんの絵本が読み放題。はじめてじっくり拝見しました。どれもとにかく面白くてたまりませんでした(読む時間は10分とかからなかったりするんですが。読むことに費やした原資みたいなものと、読んだ体験の価値というのは別段比例しませんからねえ…何十時間と、何千円とかけて読んだものが別段なんともツマラナク、10分で立ち読みした絵本などから、人生変えるほどの衝撃を受けるなんてことは、よくありますよね)。

    ▼子供が雨の日にお留守番をしている。母親がぼちぼち帰ってくるはずだけど、まだ帰ってこない。外は雨が降っている。電話が鳴ったりする。なんだか不安でたまらない。あ、母親が帰って来た。よかったよかった。

    ▼という話なんですが、表現がすごい。心理の本質をえぐりぬいて、抽象的に具象化したような、それでいて実にラブリーでもう抱きしめたくなるよな。
    いやもう語彙が足りませんが素晴らしかったです。衝撃で脱帽でした。これぁ、本当に世界に誇りたくなります。

  • いわさきちひろ生誕100周年の東京ステーションギャラリーの絵本コーナーで手にとる。
    絵と、話と、別々の書き手が書くのではなく、絵本という表現法方を模索していた時代の作品(と、いわれている)。
    原画を見ると、もともと描かれていた手が、絵本ではトリミングされていたりなど、試行錯誤のあとがみえておもしろい。

  • ページを繰るごとに色が違ってるのがすごい。
    電話にも怯えちゃう子どもの不安な気持ち…、
    最後の、「あのねあのね…」っていう黄色いふくふくとした嬉しさが伝わってくる絵…
    素晴らしい絵本です。

  • 貸出状況はこちらから確認してください↓
    https://libopac.kamakura-u.ac.jp/webopac/BB00313061

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00213468

    雨の日に留守番をする幼い少女の目に、そして胸に去来する一瞬一瞬のイメージが、繊細な水彩画と簡潔なことばによって、鮮やかにとらえられている。(出版社HPより)

  • 音やにおいを感じる絵本。
    こども時代はいろいろなことが初めてでドキドキするし、不安もあって情緒は素直で揺らぎやすい。でも、親がきちんとその子を愛してあげて、それを言葉や行動でわからせてあげれば強い心を持てるようになっていくんだろうな。
    愛されないこども時代を送った大人は可哀そうだな…とちひろさんの絵本を読むと思います。
    お母さんにちょっとした感想でも何かしらの気持ちを素直に伝えられるってことは良いことだと思いました。

  • この絵を見ただけで、岩崎ちひろさんってすぐわかる。

  • **********
    「梅雨」など雨に。

  • 文字の量がとても少なくて、子ども(5歳)の反応は薄かった。あんまり共感できなかったのかな。けど、いわさきちひろさんの絵が素敵で母は満足でした。

  • 幼い頃の、少し怖い思い出を思い出した。

  • 「感じる絵本」。幼子のお留守番の気持ち、風景、行動、すべてが、岩崎ちひろさんの感性と世界観で表現されている、絵本。きっと心細くてなんとなく気持ちを紛らわすために弾いたあろう描写のピアノのページが特に好き。

  • 絵の魅力。
    それと短いことばで、合わさるとこんなに、子どもの心情をぴったり表すことができるんだって
    ちひろさんは天才のようだ。

  • 水彩画とてもきれい

  • 雨の日でさえ不安なのに、お留守番不安でしょうね〜〜

  • 三回目よみきかせ
    きれいな青にくるまった女の子のポスカをいただいて

  • 女の子が家で一人でお留守番をします。
    お母さんがいつ帰ってくるのか、そわそわしながら待ちます。
    その様子が痛々しくもあり、応援したくもあります。

    帰ってこないまま話が終わってしまい驚きましたが、
    よく考えるとこのままで終わった方が良かったです。
    この子のお母さんの気持ちが理解出来るから。

    絵本にしては難しく感じましたが、子供が読むとどう感じるのかが気になります。

  • 雨の日に女の子が1人でお留守番。
    電話が鳴っても出ないでいる。
    だんだん暗くなってくる。
    お母さん早く帰って来てよ。
    そうして、やっとお母さんが帰ってくる。
    電話もう一度鳴らないかな。
    今ならちゃんと出れるのに。
    ちゃんとお留守番しているって。

    女の子のお留守番。
    絵のためにある文章。
    絵のための絵本。

  • 雨の日、女の子がお留守番。

    お母さんが帰ってくるのを待つけれど、さみしさがよぎる。

    電話がかかってきても、出れなくて・・・。

    お母さんが帰って来た後、もう1回なってくれたら、出れるのにとお姉さんぶる姿が、かわいい。

  • オープンエンド?
    なんか、話が難しくて、私には理解できなかった。

  • 雨の日にお留守番する心細さがひしひしと伝わってきました。

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著者プロフィール

(1918-1974)福井県生まれ。東京で育つ。子どもを生涯のテーマとして描いた。1977年アトリエ兼自宅跡に、ちひろ美術館・東京開館。1997年安曇野ちひろ美術館開館。

「2020年 『ひとりひとり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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