- Amazon.co.jp ・本 (24ページ)
- / ISBN・EAN: 9784783400516
作品紹介・あらすじ
あんなにほしかった小鳥。でも小鳥の元気のない様子に、小さな胸は痛む。日常のありふれたできごとが、作者の世界を通すと誰にも忘れ得ぬ心の体験となる。
感想・レビュー・書評
-
▼ちひろ美術館にて。女の子がいます。それでもって、<ことりがほしい>のです。ほしくてほしくてたまらないのです。そしてことりが、おうちにやってきます。飼います。けれどもなんだか今一つなのです。やっぱりことりは自分の居場所、森とかそういうところに帰りたいのでしょう。というわけで、放します。そうしたら、窓の外、わたしのところに、小鳥が友達をつれてやってきてくれました。嬉しいな。
▼という内容。もうこの、小鳥が欲しくてたまらないんだ、というあたりの心情表現の絵がすごい。すごいすごいって、すごい以外の言葉を言えないのが自分でバカバカしくなるくらいスバラシイ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大好きでもひとりじめはいけないのね。自由かぁ…。
-
お母さんは忙しく、ぬいぐるみのくまはしゃべってくれない。
そんなお子ちゃまが可愛い声で鳴きちょこちょこと動く小鳥を飼いたいと願う。
ちひろさんの透明感のある絵と子供の感性が可愛らしい。 -
感受性が豊な子だと感じました。
小鳥が気になって飼い始めたけど、籠を開け放って飛び立たせました。
最後の小鳥の友達をみてた女の子の笑顔が素敵です。 -
小鳥を飼いたい女の子。
前に買っていた金魚はもういないし。
小鳥がいたらちゃんとかわいがるのに。
でもやっぱい小鳥だって家に帰りたいはず。
手放すと友達を連れて帰ってきた。
女の子が好きだから。
最初は飼っていなかったのに途中で小鳥が出て来る。
現実なのか、空想なのかよく分らない。
かわいらしい女の子。 -
はじめて、いわさきちひろの良さを感じた本。
-
これも大人が読んでも心に響く絵本。
子どもなりに楽しんでもいるのだろうけど、作者の意図とかそういうものはまだまだわからないまま、何となく絵を見て楽しんでいる印象。そういう楽しみ方でもいいのだろう。 -
先日、ちひろ美術館にて本書の原画を見てきた。感動で胸がいっぱいになった。たくさんのちひろ作品の中でも、滲みの多い、水彩画の美しさをこれでもかと堪能させてくれる、晩年の作品が個人的に好みである。
この絵本も、シンプルなストーリーが子供と小鳥のかわいらしさを際立たせて、本当にお見事。もう何年も絵筆なんて握ってないけど、ちひろの絵を見ると、決まって絵を描きたくなるのである。
また、ちひろ美術館に行きたいなぁ。