- Amazon.co.jp ・本 (24ページ)
- / ISBN・EAN: 9784783400677
作品紹介・あらすじ
夏休みがきて、ちいちゃんは海辺のおばあちゃんの家へ。でも仲よしのポチを連れては行けない。海へ行く喜びと、ポチへの思いがやさしく揺れ動く。
感想・レビュー・書評
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▼ちひろ美術館にて。この日読んだもので、好みではいちばんかもです。
▼女の子がいます。海に遊びに来ました。なんだけど、飼い犬のポチはうちでお留守番です。海に来た。麦わら帽子に水着です。波打ち際です、波が呼びます。それでもなんだか楽しくない。ポチがいないから楽しくない。ポチと一緒に遊びたい。やっぱりポチに来て欲しい。‥‥で、具体に親的な段取りがどうなったのか知りませんが(笑)、ポチがそこにやってくるんです。大変に嬉しいのです。ポチと走り回るのです。ああ、楽しいな。
▼という話です。この女の子の心情の、アップダウンがわがままが。ざらりと明確な肌触りでキラキラしてるんです。ポチがきたあとの多幸感とか躍動感っていったらもう、ロケット発射で宇宙に突き抜けんばかりです。ちょっともうそのココロが動き出す感じが本当にタマりません。パチパチ。スバラシイ。もう泣けてきます(笑)。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ぽちと過ごしたくてたまらない女の子の気持ちがあふれる、夏に読みたい絵本。
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夏の日、海がちかいおばあちゃんの家ですごすことになったちいちゃん。
でも、犬のぽちはお留守番です。
海も水着も浮き輪もあるけれど、ぽちがいない。
ぽちがいたら、もっと楽しくなるのに。
そこでちいちゃんは、ぽちに手紙を書くことにしました。
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絵からも文からも、ぽちが大好きな女の子の気持ちが伝わってきます。
ぽちへの手紙の字は、ちいちゃんが書いた字のようになっていて、可愛らしいです。
「ぽちが居てくれなきゃいや!」というちいちゃんの気持ちは、ワガママのようにも見えるのですが、でも小さい子がよく抱く想いでもあり、特に幼児期の子は共感するのではないでしょうか。
ただ、小2の娘に読み聞かせをたとき、娘は話の筋は理解していたものの、あまり物語の世界には入りこんでいませんでした。
子どもの性格にもよるかもしれませんが、この絵本を読み聞かせするには、幼児期が最適かもしれません。
本文は岩崎ちひろさんのシンプルな絵と文で進んでいき、とても読みやすいです。
ただ欲を言えば、表紙絵や裏表紙でも「海」を感じたかったなあと思いました。
特に裏表紙は一色カラーの無地となっていて、ここの画面を使えば、本文の魅力をもっと伝えられたのではないか、と思いました。 -
犬も家族だよね。
フワーッとしたちひろさんの絵が印象に残りました。 -
ポチが恋しくて大好きな海での泳ぎを我慢するちいちゃんが愛らしいです。
お手紙を書く件が好きで、
ぽちが来た時の彼女の反応が印象に残りました。 -
いわさきちひろの描く季節はどれも美しいけど、特に夏がいいかな。水彩で、ぼかしのテクニックをうまくいかして波を生き生きと描く。
きらきらする夏の日差し。鮮やかな夕焼け。風景だけでもうっとりするのに、愛くるしい子供の表情、くるくると動くわんちゃんがしっかり夏の日に溶け合い、何度見ても飽きない。
どのページも、部屋に飾りたいくらいお気に入りである。 -
2021.7.15 1-1
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こども時代の夏休みはどうしてあんなに長く永遠に続くように感じるのか。
飼っている犬に手紙を書いて海辺の田舎へ来てもらう。
そこから彼女の本当の夏休みは始まる。
動物に対する少女の素直な愛がすがすがしいお話。 -
ぽちと一緒に海辺の砂浜を走り回る絵が印象的な絵本。
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ぽちとおんなのこの心が通ったような一瞬を
みると微笑ましくなる -
岩崎ちひろ絵本原画展で初めて見た。
いぬえほん。
どこをとっても、すべてが優しさに満ちている。満ち溢れている。
こんななんというか、やさしいきもちになれる絵本、いいなあ。