- Amazon.co.jp ・本 (28ページ)
- / ISBN・EAN: 9784783402633
作品紹介・あらすじ
今は使われていない、古い大きな給水塔。あちこちにひびがはいっているその訳は・・・・・・・。男の子とお父さんとくじらの秘密の冒険です。待望の26年ぶりの再版。
感想・レビュー・書評
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ドイツ、ハンブルグの給水塔が舞台。
少年が給水塔でこっそり飼っていたくじらが大きくなりすぎた。
海に返すにはどうしよう…と頭をひねる楽しい話。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
町にある今は使われていない給水塔にひびが入っている。
実はこのひびは…と物語が始まる。
男の子が川で魚釣りをしているとカエルが10匹ほど釣れた。
中でも1匹真っ黒なカエルがいた。
家へ持って帰るとカエルはどんどんを大きくなり、お風呂にも入りきらないようになる。
学校の先生に見せてもカエルではなく変わった魚だということしか分らないので研究所に持って行くとクジラだと判明する。
クジラはどんどん大きくなるから海に返しなさいという研究者たち。
男の子は頷くが本当は返したくなかった。
そのことをお父さんに告げると、給水塔の管理者であるお父さんは給水塔でクジラを飼うことを提案する。
クジラは給水塔を気に入ったようだけれど、どんどん大きくなり、たまに水道から水が出なくなったり、クジラが給水塔の壁に当たってひびが入ったりし出す。
このままでは給水塔よりも大きくなってしまうので、海に返すことに。
お父さんが頑張って給水塔の屋根を開け、男の子の友達のヘリコプターの運転手がクジラにロープを掛けて海へ。
最後はクジラが暴れたものだからあっけなく海へ…。
給水塔の天井が缶切りで開けられたみたいになって、朝が来る前にお父さんが元に戻す…。
どんな仕組みになっているのだろう、とよく分らない。
発想は素敵。
男の子はクジラを手放して寂しく思う一方、クジラは海へ帰って喜んでいるあたりが本当に「飼ってた」んだな、と思う。 -
はじめのときはくじらがいたけれど、おいけにどうしてすんでいたのかふしぎですね。でもどうして10ぴきめはくじらがつれたんでしょうね。そしておうちにもってかえったくじらをおふろのなかにいれておよがせました。くじらをみたらすばらしいとみんなおもいますよね。でもくじらをみるのはゆうたろうさんもみたがってますのですが、ぜんぜんおいけがなくてみつかりませんでした。げすいどうのなかにもはいりそうでしたがこのくじらはおおきくなってしまったのではいりきらなくなってしまいました。
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紫好きの原点
ひびの入った給水塔と鯨の組み合わせも面白いですが、表紙の鯨の色が素敵で、30年来好きな作品です。
黒い鯨の表面が輝いていることを表現するのに少しだけ紫に見える箇所があります。それは何故か初めて読んでから20年以上経って、プリンスのパープルレインで強烈に紫を意識した時に蘇り、以来、紫を愛して止まなくなりました。
どの頁も欧州作品らしい色遣いで、楽しい作品です。
amazonで購入。 -
20080308/すこし古い本なのに母親が出てこない本。興味深い。
お話しとしてはとってもかわいい。 -
こどもの頃に好きだった絵本の中の1冊。
これは絵の色が好きで、特にくじらがナスビみたいな色で変わっていて、とても好きでした。
(もちろんストーリーも最後までドキドキわくわくでとても面白い)
その後、本を手放してしまって、大学生の時にまた読みたくなって、児童書専門店や図書館などを探し回ったのですが見つけられず諦めていました。
それから何年も経ち、こどもがうまれ、ふと思い出して検索してみたら、なんと復刊しているではありませんか。
驚きと興奮が入り交じりながら注文しました(笑)