北村太郎詩集 (現代詩文庫 第 1期61)

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  • Amazon.co.jp ・本 (151ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784783707608

感想・レビュー・書評

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  • 再読。といっても冬の匂いを嗅ぎつければ年ごとに本を鞄の中にしのばせ、赴くままにページを開いてきた。今回は後半のエッセイも通して通読した。外で読むのがいい。例えば吹き曝しのプラットホームでひとつ電車を見送りながら。太郎さんの荒地は都市の雑踏なのだろう。どうしようもない自意識に囚われ、生きることへの悲哀や苦しみを日常の景色に反映しながら死の匂いを嗅ぎとる。それでも街は色づく。都市の裏通りを彷徨うセンチメンタルジャーニー。遅れて気づく痛みに生を見出す。時間が痛みに追いついた時、それは死を意味するのだろう。

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