池井昌樹詩集 (現代詩文庫 第 164)

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  • 思潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784783709350

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  • 初期から『晴夜』に至り、成熟したことがわかる、ひらがな詩。
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    「やがてついえるにくたいと/やがてついえるにくたいが/なかよくならんであおむいて/いつまでたってもねつかれない/やがてついえるこのちちと/やがてついえるこのははは/かわいいねいきをもうたてている/おまえたちだけかんがえながら/なかよくならんであおむいて/やぶれうちわをつかっている」(ふしぎなかぜが)

  • 再帰的に生活の詩。抑制の効いた文章で文体芸には走らない、詩的であるところのぎりぎりを攻めつつ、全体的な「白さ」が匂いや気配や「黒さ」を浮き上がらせる感。

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著者プロフィール

1953年香川県生まれ。13歳の6月の夜、詩のようなものを初めて産み落とし、以来、山本太郎選により進学雑誌投稿欄で次々と入選。1967年、旺文社主催文部省後援全国学芸コンクールで「雨の日のたたみ」が特選第一席。1972年、「歴程」同人となり、会田綱雄を知る。1977年、第一詩集『理科系の路地まで』(山本太郎序、谷内六郎画)以降、『遺品』までの単行詩集が19冊。選詩集として『現代詩文庫・池井昌樹詩集』、『池井昌樹詩集』(ハルキ文庫)、その他に植田正治の写真とコラボレーションした写真詩集『手から、手へ』(集英社・企画と構成 山本純司)がある。
現在、法政大学講師、粕谷栄市との手書き手作り詩誌「森羅」同人。

「2019年 『遺品』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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