岡井隆歌集 (現代詩文庫 第 502)

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  • 思潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784783709787

感想・レビュー・書評

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  • 表紙に使われている歌「つきの光に花梨が青く垂れてゐる。ずるいなあ 先に時が満ちてて」は瑞々しくてちょっと好き。ところどころ、シュールなものがあった。
    内科の先生なんだね、、、

  • 最近はよくこの歌集を持ち歩いて、毎日の暮らしがふっと切なくなったときとかに大切に読んでいます。

  • じじいになってもうたを詠むことを考える。

    とんでもないことだと思う。いろんなじじいがいていろんなじじいのうたがあると思う、そりゃあどうしようもないのだってあるだろう。でもまあそれぞれがそれぞれにとんでもないのはとんでもない。で、そんな中でもとびきりのがいたということをようやく知った次第である。岡井隆。

    うたの世界は数を詠めばええちゅうことではないようだし、詠んだものの質の方向性はひとつだけではないようだ、そんなもん当たり前だと言われればそうだけれども、ということは、今ごろになってできたうたを通してみるとよさが一層きわだってわかる過去のうたがあったりもするのかもしれないな、と思ったりもした。昔がよかった、今のんはこんなんしかないからなあ、残念。という意味ではないよ。ようやくもってあの頃のあのうたの解説を務めてくれるようなうたが詠めちゃったみたいだね、ということならちょっとわかる。いや、そういうことかもしれない。

    ええとなにが言いたいんだったっけ。買って読んだらいいと思うよ。持ってるなら読み返したらいいと思うよ。

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著者プロフィール

1928年名古屋市生まれ。慶應義塾大学医学部卒。内科医。医学博士。1945年17歳で短歌を始める。翌1946年 「アララギ」入会。1951年現在編集・発行人をつとめる歌誌「未来」創刊に加わり、逝去直前まで編集・発行人をつとめる。1983年歌集『禁忌と好色』により迢空賞受賞。2010年 詩集『注解する者』により高見順賞を受賞。2015年『暮れてゆくバッハ』(書肆侃侃房)。『『赤光』の生誕』など評論集多数。日本藝術院会員。2020年7月10日心不全のため死去。享年92歳。2022年に遺歌集『阿婆世』(砂子屋書房)が刊行される。

「2022年 『岡井隆の忘れもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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