- Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
- / ISBN・EAN: 9784783709787
感想・レビュー・書評
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表紙に使われている歌「つきの光に花梨が青く垂れてゐる。ずるいなあ 先に時が満ちてて」は瑞々しくてちょっと好き。ところどころ、シュールなものがあった。
内科の先生なんだね、、、詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最近はよくこの歌集を持ち歩いて、毎日の暮らしがふっと切なくなったときとかに大切に読んでいます。
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じじいになってもうたを詠むことを考える。
とんでもないことだと思う。いろんなじじいがいていろんなじじいのうたがあると思う、そりゃあどうしようもないのだってあるだろう。でもまあそれぞれがそれぞれにとんでもないのはとんでもない。で、そんな中でもとびきりのがいたということをようやく知った次第である。岡井隆。
うたの世界は数を詠めばええちゅうことではないようだし、詠んだものの質の方向性はひとつだけではないようだ、そんなもん当たり前だと言われればそうだけれども、ということは、今ごろになってできたうたを通してみるとよさが一層きわだってわかる過去のうたがあったりもするのかもしれないな、と思ったりもした。昔がよかった、今のんはこんなんしかないからなあ、残念。という意味ではないよ。ようやくもってあの頃のあのうたの解説を務めてくれるようなうたが詠めちゃったみたいだね、ということならちょっとわかる。いや、そういうことかもしれない。
ええとなにが言いたいんだったっけ。買って読んだらいいと思うよ。持ってるなら読み返したらいいと思うよ。