詩を考える―言葉が生まれる現場 (詩の森文庫)

著者 :
  • 思潮社
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レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784783717096

作品紹介・あらすじ

現代詩の最先端に立つ詩人の詩論のエッセンス。誰にでもわかる明快な言葉で詩と世界との関わりと、詩のありかを解読してみせる最高の入門書。『詩を書く』につづく三部作白眉の一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 詩とは何か?詩人とは何者か?詩人は何をすべきか?世界とどのように関わればよいのか?言葉とは?日本語のリズム、文字の持つ意味、形、音。言葉によって呼び起される潜在的な感覚。伝統、様式等々・・・詩人として生きるひとの思考と葛藤が綴られていて、とても興味を惹かれました。
    詩を定義することはできませんが、世の中にとって必要なものだとは思います。小鳥のさえずりや、クジラが歌うのと同様に、人が生きる上で必要不可欠なものとさえ言えるかもしれません。詩という文学形態が廃れずにあって、詩を書くことを職業にしている人が、いまも少なからず実在しているのですから。
    詩人という職業は、なかなか辛くたいへんなものだと想像できます。けれど読者であるわたしたちは、もっと気楽に味わうことができます。詩は日常の中に潜んでいます。いえ、むしろ、しっかりと根を張っているといった方がいいかもしれません。そんな暮らしの中に潜む詩的なものを、発見する楽しみだってあります。つくづく、呑気に詩を味わう側で良かったなぁと思わせてくれる一冊でした。


    べそかきアルルカンの詩的日常
    http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
    べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
    http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

  • 【詩をたのしもう(日本編)】
    日本の近・現代詩史に燦然と輝く詩人たちの作品を選り抜きでご紹介します。
    新学期、新生活にお気に入りの詩人をみつけてみませんか?

    <閲覧係より>
    「詩とはなにか」を考える。わかりやすい言葉で、詩と世界との関わりを解読してゆく。
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    所在番号:901.1||タシ
    資料番号:10175583
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  • ずいぶん時間かかった。

  • 詩とはなにか 吉本隆明
    に比べて平易でありわかり易いだろう思っていたが、それは彼の詩からの先入観であった。
    吉本隆明の「詩とはなにか」は彼のテーゼが占めされそれを頑強なものにするための材料が集められたという形だが、谷川はまず日本の詩の状況を示す。
    こんな風に。

    今、私はある分量の言葉を詩たらしめているものを、ポエジーと呼ばざるを得なかった。
    詩情とか、詩魂とかの言葉もあるが、どうもしっくりこない。むしろポエジーという外来語の
    ほうが、現代日本の詩の持つひろがりをすくいとれるように思えるのだ。そしてそこにまた、
    日本語で書かれた詩作品の持つ<詩>の問題が端的に現れている。
    ポエジーとくくって日本語の詩が捉えられるというのに共感できない。
    それが谷川だけの思いで留めておくというならかまわないが
    >ここにまた、
    日本語で書かれた詩作品の持つ<詩>の問題が端的に現れている。<
    という一般論に持ち上げての問題提起は難解というより破綻している。
    詩人が論理を操ると詩的飛躍が混入してしまうのかなとあきらめて読んでいたら、 ここはすとんとおでんで一杯だ。
    >こんにゃく、あげ、すじ、ふくろ、ぎんなん、きぬかつぎ・・・・そして、おでん
    みんな何と落ち着いた、美しい言葉だろう。長い間使いこまれて角のとれた、渋いつやのある言葉たち観念とか形而上とか、詩という言葉だって、それらの前では発音からして比べものにならない。<
    「だいこんは、三日も煮なきゃ、うまくならないね。」とおでん屋の親父は云う。
    ぼくらはこれから言葉を煮る者だ。もう煮えてる言葉を守り、まだ煮えていない言葉を煮つづける。


    たしかにおでんで一杯やりたいくらいだし、これが谷川だと私の先入観も納得する。
    とまれ私の先入観が納得したからって何の発見にもならない。

  • '10.9.23読破

  • このシリーズ読んだなあ

  • 詩人が世の中と、周りの人とどうつながっていくのか
    言葉が出来ること

  • 良本。
    また読み返したい。

  • ちょっと難しいです。

  • 詩を書くに引き続き。とても興味深い。心の深淵を覗きこむような作業。詩を考えるということ。

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著者プロフィール

谷川俊太郎(たにがわ しゅんたろう)
1931年、東京生まれ。父に、哲学者・谷川徹三。現在の東京都立豊多摩高等学校を卒業し、1948年頃から詩作の活動を開始。1952年第一詩集『二十億光年の孤独』出版。以後詩、エッセー、脚本、翻訳などの分野で多岐に渡る活躍を続けている。
翻訳については、ジーン・ウェブスター『あしながおじさん』や『スイミー』、ゴフスタインの絵本の数多くを手がける。詩集に『ことばあそびうた』、『みみをすます』、『日々の地図』、『はだか』、 『世間知ラズ』など、エッセー集に『散文』、『ひとり暮らし』、絵本に『わたし』『ともだち』『もこ もこもこ』、詩集に『シャガールと木の葉』、『すき』、『詩の本』、『トロムソコラージュ』など。
萩原朔太郎賞、鮎川信夫賞、三好達治賞、朝日賞など多くの受賞歴がある。

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