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- / ISBN・EAN: 9784783720034
感想・レビュー・書評
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Ⅰ部は詩の言葉の解説。詩が、言葉の持つ「ゆらぎ」をもとに心に訴えるものであることがわかる。それ故に詩は、通常の散文と違って理解しがたいが、揺らぎからくる抑えがたい感動がある。▼Ⅱ部は自作詩による解説。自作詩『生命は』ではこう記す。生物は欠如あるもので、その欠如を他者にうめてもらうことによって生命を維持できる。他人は疎ましく思えるものの、他者とのつながりの深さがないと生物は生きてゆけない。▼Ⅲ部は5人の詩人の解説。中原中也「帰郷」、高見順「私の卵」の解説は良かった。詩が作られた時の詩人の置かれた状況が理解できると、感受性の鈍い私にも詩の意味が分かる。詩が分かる人は、詩を読んでその背景や状況まで理解できる人だろう。
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第一部では、どのような言葉に心を惹きつけられるのか。気にかかる言葉にふれたとき、詩人である著者の心の中で、どんなふうに思いが広がっていくのか、その様子が語られています。第二部では、創作の切っ掛けになる事柄や、その意図が明かされており、そして第三部では、啄木、光太郎、中也、立原道造、高見順の詩について、著者の思い、解釈が綴られています。
日常わたしたちが使っている言葉と、詩の言葉には明らかな違いが感じられます。安易に文字を連ねるだけでは、けっして詩にならないということが、よ~っくわかりました。
ひとに伝えたい何かがあるとき、どこまで言葉を研ぎ澄ますことができるか・・・。詩人とは、それを生業にしている人たちのことなのですネ。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2 -
吉野弘、詩を人生にとって必要としているならそれは素朴な疑問符から始めればよい。奈々子に対する愛情に私はまだ触れていない。光晴の若葉ちゃんに対話する気持ちは優しいおじいちゃんの瞳である、大詩人は感受性がしなやかで新鮮である。
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自作の詩と5人の詩人の詩の解説など
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緑のノートに記載
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詩の森文庫で「戦後屈指のライトバースの達人」と紹介される著者。戦前なら松尾芭蕉級だと思う。
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吉野弘はまじめな詩人。デカダンな人ばかりじゃないんだよ、詩人て・・・
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吉野弘の作品





