閾(しきい)から閾(しきい)へ

制作 : 飯吉 光夫 
  • 思潮社
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本棚登録 : 14
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784783724162

作品紹介・あらすじ

強制収容所での両親ならびにユダヤ人同胞の死。さらに1953年愛児を失ったパウル・ツェラン。重層する死の影に、狂おしさと悲しみのきわみからおのれの宿命を糺し、生と死の二つの領域に詩語を架橋した圧巻の第二詩集。

感想・レビュー・書評

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  • ナチスの迫害によって両親を失い、息子には生後まもなく死没され、50歳の時にセーヌ川に身を投じた詩人、パウル・ツェランの第二詩集。まるで死と抱擁することを定められたかのような生を過ごした彼の生涯は、生の入り口である戸口から、死の出口である戸口までを示す表題そのものではないのか。後半にある「島の方へ」に収められた作品群がとにかく素晴らしい。死の中に己の生を溶け込ませながら、それでも残り続けた言葉たちの結晶そのものである。それは生きるための言葉。「沈黙の中の言葉を、夜に。/沈黙にとざされていた言葉を、夜に。」

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