- Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
- / ISBN・EAN: 9784783730255
作品紹介・あらすじ
飛んだ破片がガラスのように反射して、これがみんなの朝焼けになるのだと知った-世界と言語を破壊していく暴力と妄想。その静寂のなかを疾駆する少女のまえに、いま夜は明ける-。新たなはじまりを告げる世界への輝かしい賛歌。第44回現代詩手帖賞受賞作品。
感想・レビュー・書評
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あ、活字がバグってる!
それを嬉しく読んでしまった。
こういう文章は、きっと書けないな。
書きたくないな。
と思いながら、ぐいぐい読んだ。
不安をあおるようなタイポグラフィが、
頭の中をかきまぜていく。
読みながら錯乱していくようだった。(したことないけど)
破壊力のある詩。
こんなに華やかなヒステリーもあるんだな。って。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
言葉が確固たるものなのに記号と形に頼りすぎでは?「苦行」がよかった。
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『死んでしまう系のぼくらに』の言葉たちがなんとなく好きだったので、ほかの詩も読んでみようと手を伸ばした。
今回は正直、好き嫌いの前に、わからない。
記号や余白がたくさん使用されており、視覚的な混乱がひどい。言葉をうまく呑み込めない。
理解するより感じるべき本だったのだと思うけれど、うまく良さを味わえなかった。 -
「苦行」が良い。
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意味が理解できそうでできない言葉の羅列で、なかなか読み進められない。よく眠れる。詩を読みなれていない私は、意味を理解しようとするのではなく、感じるのだと言い聞かせた。
記号の使われ方、文字の置かれ方は、絵を見るのに似ている。思考の動きをそのまま文字に起こしたような感じを受ける。
ぼんやり、殺伐と、ギラギラしたイメージが浮かぶ。たぶん、10代の頃はそうだった。
「誰だっていつかは死んでしまうでしょ
だったらその前に私の
一番硬くてとがった部分を
ぶつけてsee new world」
perfume edgeより
ということなんだろうか。
20170219 -
貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784783730255 -
開いてみて、とても馴染み深いと思った。ずっと電子文字に触れてきた私たちの世代の言葉だった。
ところどころ、詩に余白や記号が配置されていて、印刷されたものを見るということが重要な詩集。
それは、思春期にネットの掲示板やブログ、ひっそり個人サイトを持っていた人しかわからない感覚だと思う。だから、限られたスペースで短い言葉をやり取りするTwitterやLINE全盛の今の十代にも馴染まないと思う。
昔の詩集は、諳じることが重要だった。
でも、この本は目で見なければわからないものがあると思う -
そんな話をしたいね
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「苦行」と「尋常」がいちばんすっと頭に入ってきて好きでした。