- Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
- / ISBN・EAN: 9784783745129
作品紹介・あらすじ
第60回現代詩手帖賞
許すことと許さないことはいつも同じだけ難しいから
人は微笑みを覚える
(「暴風域」)
「何を書いても自己愛の甘さは皆無。夢中になって他者を描き、その他者のなかに映る自分を、おおらかに放し飼いにしている」(小池昌代)。「この詩集を通して流れる川、それは大きくいえば文明の川なのだ。ああここには、世界中だれにでも共有される物語がある」(岡本啓)。伸びやかな言葉とたしかな意志で、季節を渡っていく、詩の風、散文の川。生をあざやかに書き継ぐ第1詩集。
感想・レビュー・書評
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わたし、横山さん、あなた、友人、吉田さん、おじさん、同僚、父、母、妹、むっちゃん、祖母
それぞれの人がそれぞれに生きて死ぬ。
そのさびしさや悲しさや、そこにすこしのうれしさがつながるような、あるようなそういった心が詩の言葉となってつながれている。家族や身近な景のシチュエーションよりも作者のえらぶ言葉とそのつながりが好きだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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