猟師になりたい!

著者 :
  • 信濃毎日新聞社
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本棚登録 : 126
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784784072446

作品紹介・あらすじ

「猟師になろうと思う」家族への突然の猟師宣言から1年-狩猟免許や銃砲所持許可を取得するまでの戸惑い、知識のなさ故の効率の悪さ、本人だけが手に汗握っている実技試験、初めて持つ銃の重さ、家族の反応、どうしたら出猟できるのかわからず途方に暮れる感じ、先輩猟師と自分との違い、獲物の探し方、ジビエ料理、山や川を見る目の変化…。右も左もわからないまま走り回った「しんまい猟師」の山里フントー記。

感想・レビュー・書評

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  • ものかきさんが ひょんなことから狩猟免許を取得して猟師の面白さに目覚めていくエッセイ。

    もしも自分が猟師になったとしたら…と考えて読むことができ、狩猟免許取得から銃火器取得や手続きに費用諸々、肉処理方法と食べ方(味)猟友会や長年猟師を続け魅力にとりつかれている人など裏話も知れて役立つと思う。

    今年は東北地方も熊が街にまで出たりと異常繁殖しており気になってこの本を借りた。

    このような猟師をやってる(始めた)人のコラムが新聞に連載したら(長野の新聞に実際に連載)若者も狩猟に興味を持ち害獣駆除要員が増えるだろうし、猟師にならなくても(私みたいに興味本位に)皆で考えることでバランスのとれた自然(動植物)との共生や地方創生につながるジビエとしての活用法も色々でてくると思う。

    本書でもふれてあったが昔とちがい猟師を職業と考えるより釣りや登山などアウトドア(超アウトドア!?)レジャー(山菜採り?趣味?)と昨今のキャンプ&アウトドアブーム(ブーム死語?ナニナニ女子とか?)から考えて合うと思う。

    銃火器など使い命とのやりとりもあり山は(特に)冬山はそんなに甘くないという意見もあるしそもそも著者のようになかなか捕獲自体が難しいようだが、最初のハードルをなるべく下げて、誰でも最初は初心者で経験値がすべてなとこもありなので続けるための支援体制は必須条件だと思う。

  • 私が自分で猟師になることはないと思うけど山の話が好きなので興味深く読んだ。肉の話がおいしそうですごくお腹がすいてきました。

  • 猟師になりたくて読んでみたが、一歩を未だ踏み出せず。
    銃の保管がネック・・・

  • ◆「早く猟師になってこっちへこいと呼んでいる」◆
    昔、「墨職人になりたいので参考になる本を紹介して下さい」と相談されたことがあった。「花火師になりたい」というのもあったが、右往左往した記憶がある。さすがに「猟師になりたい」という学生はいなかったが、今相談されたらまずこの本を紹介しようと思う。なる方法というより、目指してなったらこうだったという体験談になるのだろう。しかし、銃を所有すること、命を獲るということ、はては信州の山の未来まで、実に奥深い内容の本である。

  • 長野に移住したフリーライターである著者が狩猟免許を取得し、猟に出るようになった日々を綴る。
    しかし、原発事故の放射能をきっかけに長野に移住したのに、野生の鳥獣類を娘に食べさせるとか何考えてるんだろう?正気じゃない。

  • 夫が狩猟免許を取得してから、本棚の一角に「狩猟叢書」コーナーを設けている。結構いろいろあって、読むだけの私でも楽しいものだ。夫はワナ猟専門なので(今はしてないけどそのうち、のつもり)、銃専門の著者とは興味の向くところが違うのだけど、それでもなんとなく仲間意識みたいなのが湧いてくるらしい。初めて銃を撃ったとき、予想してた後ろめたさがほとんどなかった、というくだりに、実感がこもっていると思った。

  • 田舎暮らしを始めた著者は、一念発起猟師になることを決意するのですが・・。

    日本で銃を持って漁師になることが、手続き的・金銭的にどれだけ大変かがよく分かります。でも、それをクリアできれば誰でも猟師になれることも。ただし、猟師になったからといって、腕がなければ結果は見えているわです^^。でも、猟師を身近に感じる本として秀逸だと思います。

  • 自分がこれから始めるにあたって、このレベルの目線で書いてくれてる本はありがたい。

  • 図書館で借りてきた本。新米猟師の困りごとなどが非常に具体的でうれしい本。カモ猟とかやってみたくなった。

  •  猟師になれる人となれない人があからさまに分けられているとなるとこういう本はできなかったのだろうな。

     狩猟免許も銃刀法免許もいずれもそれほどハードルは高くなさそうである。あるが実際にこれを持つとなるとやはり躊躇するだろう。

     いかんせんお金がかかりすぎるそして時間もない。これは都会の道楽に飽きた人がやるものだ。

     となると泥にまみれて獲物を追い撃ちそんでぼやくホリエモンが書く狩猟エッセイも読んでみたいものだなあ。

     ところで筆者はこの時点、成果は0でよろしくて。

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著者プロフィール

本名、伊藤秀樹。1958年、福岡市生まれ。
小学生の頃は父の仕事の都合で九州各地を転々。東京都立日野高校、法政大学卒。 個人事務所(株)ランブリン代表。NPO法人西荻コム理事長。西荻ブックマークスタッフ。季刊ノンフィクション雑誌「レポ」編集・発行人。

「2011年 『【電子書籍版】昭和が終わる頃、僕たちはライターになった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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