黒部の太陽

著者 :
  • 信濃毎日新聞社
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  • Amazon.co.jp ・本 (369ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784784092161

感想・レビュー・書評

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  • あの有名な黒部ダムを作るお話。
    メインはトンネル工事の話。
    昔の技術者は休みもなく家族にも滅多に会わず仕事のために力を尽くしていたようです。
    それが当たり前でそんな人たちが今の日本を築いたのでしょう。
    今後の日本が不安です。

  • 何度か黒部ダムを訪れたことがあり、そこでの解説を聞いてもっと知りたい!と思って読んでみた。機械の様子や工区の位置関係などが想像しにくかったせいか、期待してたより当時の困難さが伝わってこなかった。

  • 小説仕立てではあるが、著者は当時新聞社の編集委員で、登場人物たちもすべて実名であるというから、脚色されたノンフィクション、といった趣か。
    派手な演出や凝った技巧などはまったく見られないが、それ故に素朴な事実の記録に近いものとして感じられる。

    タイトルにもある"黒部"の名がついた黒部ダムが一般的には有名だが、本書で描かれているのはダムそのものの建設ではなく、それに先立つトンネル掘削工事の顛末。
    今の時代に読むと、私などは「かけがえのない自然に挑み、それを歪めてまでしてこのようなものを造らなくても…」と思ってしまうが、黒部ダムと黒部川第四発電所の建設が計画された当時にとっては、これこそが誰も疑義を挟まない、唯一絶対の解だったのだろう、という想像はつく。
    日本全体が戦後の復興に取り組み、それを高度経済成長という形をとって実現しつつあった最中。
    そういった背景の中、文字通り命を賭して黒部峡谷の秘境にあれだけの巨大施設を造り上げてしまった人間の力の大きさというものは、心からの賞賛に値すると思う。

  • 解説本として読めば、ああ大変な工事だったんすね、
    と思うが、物語的には全く面白くない。

    しかも、高熱隧道を先に読んでいたからかも知れんが
    工事の大変さも、黒三の比じゃないし。

    期待が大きかったぶん、
    肩すかしをくった一冊でありました。

  • 黒部ダム建設の苦闘を描き切る感動作。登場人物の内面にまで踏み込んだ描写は深く静かな感動を残す。これは読むべき本ですね。

  • 高熱隧道の後に読んだのですが、文学作品というより関電トンネル掘削のドキュメントといった感じでした。ちなみに黒四は、七年余りの歳月と、当時の金で513億円の巨費と、延べ990万人の労働力と、171人の殉職者によってなし得た事業でした。

  • かの有名な黒四ダム建設の話。
    難工事に次ぐ難工事で約170名の殉職者を出し時間も金もかけまくったダム工事の一部始終、かと思いきやハイライトの関電トンネルの工事の話がメイン。建築資材をダム予定地に送るため、アルプスの横っ腹にズドーンとトンネルを通す訳だが、地質に問題があり掘り進めることができなくなってしまう。それをどうやって克服したのか、と言う点に焦点が当てられている。
    ナレーションが物語を進めて行くので現場の臨場感や感情が伝わってこない。大変そうなのはわかるが、全てにおいてあっさり。また工法の説明などが多く想像力がついていかない。
    山崎豊子さんみたいな感じで誰か書いてくれないだろうか。

  • 工事の記録的な内容で、小説としてのおもしろさはあまり感じられなかった。
    映画を先に観ていたので期待していたが、トンネル貫通のドキドキ感や感動がほとんど伝わらなかったのが残念。

  • 黒部ダムと同じ年齢としては読まずにいられない作品。

  • 黒部ダム建設を、関電トンネルの貫通に焦点を絞って描いた作品。

    以前に吉村氏の高熱隧道を読んでいたので、黒部でのトンネル堀の大変さは理解していたが、男達の壮絶な闘いに胸をうたれた。

    しかし、それにしても、いわゆる日本型労働のバカバカしさには時代を超えて?を感じた。


    自分も50を超えているので、こういう頑張りが、高度成長時代を支えたのはそれなりに理解はできるが、黒四に殉じた人は本当に幸せだったのかな。いろいろ考えさせられた。

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