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- Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
- / ISBN・EAN: 9784784214006
感想・レビュー・書評
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神仙思想のうち、不老長生の仙境「蓬莱山」のイメージと、生命更新の仙木「扶桑樹」のシンボルが、日本の古代文化に及ぼした影響を考察する。
日本の前方後円墳は、古代中国の「天円地方」を表したものと考えられていた、(天の神を「円」で祭り・地の神を「方」で祭る)が、「撥型前方後円墳(俯瞰像はツボに見える)」が数々あることにより、考えが変わってきた。
著者はこの「撥」は神仙思想の「壺」と関係があるとする。
古来、神仙思想で「壺」とは神仙世界の象徴(あの世)であった。
また、中が空っぽのヒョウタンやウリとは、「冥界に属する、冥界とこの世の境界にあるもの」である。
したがって、つぼ型をしたこれらは壺型の仙境のコピーであるとした。
扶桑樹(中国古代の宇宙観にある、東にある大きな桑の木)は太陽説話と結びつき、日々太陽が昇ることを生命の再生とみて永遠の生命を宿した樹木として神聖視された
山の姿を鳥に見立てることはしばしばある。
卑弥呼=倭姫???
卑弥呼は最後は「鬼道(シャーマニズム)」の彩色に従って、「壺型の蓬莱山」のミニチュア箸墓(橋墓)に葬られ、「あの世(常世=蓬莱山)」にかかる橋として昇仙していったのであろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前方後円墳はどうして前方後円なんてふしぎな形なんだろう、とか。神仙思想が古代日本に与えた影響。
私が用があったのは第七章「高松塚の主石上麻呂」。
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