- Amazon.co.jp ・本 (423ページ)
- / ISBN・EAN: 9784784215539
感想・レビュー・書評
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序 章 戦国大名研究の現状と本書の視角
第一部 戦国大名間外交と取次
第一章 武田氏の対上杉氏外交と取次
第二章 武田氏の対佐竹氏外交と取次
第三章 武田氏の外交取次とその構成
第四章 大名間外交と「手筋」論
第五章 取次の書状作成過程
第六章 取次の独断ー島津氏の事例から
第七章 取次給の宛行
第二部 大名家中の権力構造と領域支配
第八章 武田氏の領域支配と郡司
ー信州国諏方郡支配を事例として
第九章 武田氏の領域支配と取次
-奉書式朱印状の奉書をめぐって
第一○章 武田家臣三枝氏の家意識とその変遷
第一一章 武田氏の一門と領域支配
第一二章 室町~戦国期の武田氏権力
-守護職の評価をめぐって
終 章 戦国大名武田氏権力の特質と構造
2011年の刊。
久しぶりに読んだ専門書である。目次をみても
ずしりと重い。
昔、読んだ本(柴辻俊六「戦国大名領の研究
甲斐武田氏領の展開」、笹本正治「戦国大名武田
氏の信濃支配」)のかすかな記憶と比べると、
いろいろ研究が進んだことがわかり面白い。
第1部では、取次をテーマとしている。武田氏に
おいては他大名との外交取次において一門・宿老
と側近の組み合わせで構成されている場合が多い
という。取次論自体も面白いが対上杉、対佐竹外
交や越相同盟に対する理解を深める事が出来たの
が良かった。
第2部では、武田氏の領域支配がテーマとなって
いる。諏方郡司や一門の役割などが解り面白い。
普段は一般書を読むことが多いが、専門書を読む
ことにより研究の成果を踏まえることが出来て楽
しい。武田氏の外交や領国支配を知るうえでおス
スメの1冊である。詳細をみるコメント0件をすべて表示