俳句とスペインの詩人たち

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  • 思文閣出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784784218233

作品紹介・あらすじ

俳句はどんな形でスペイン語圏に伝わり、その詩にどんな影響を及ぼしたのか。
<br/>これまでの研究では、俳句はフランスなどでの広範な流行にかなり遅れて、 断続的にスペインに入ったと考えられていた。だが、陸続きのヨーロッパでそのようなことはあり得ない――スペイン語とカタルーニャ語に精通し、現地の文化と風土を肌で感じてきた著者が、長詩を主流とするスペインの詩に俳句という究極の短詩がいかに受容されたかを、当時の文学書はもとより雑誌や新聞、詩人たちの日記や書簡などを渉猟して、こまやかに読み解く。
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感想・レビュー・書評

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  • 日本の「俳諧」が英仏だけではなく、スペイン語圏においても既に20世紀初頭には受け入れられ。詩への影響を与えていた。スペイン語とカタロニア語双方への影響を当時の詩人たちの作に見ていく。川本皓嗣先生の著書が度々出てきて、先生の指導が大きかったことを物語っている。語圏というものが、メキシコ、グアテマラなど中南米各国への影響の大きさを改めて感じる。紹介されている詩人ロルカの「スイセン」、ヒメネスの「月」などが俳句の雰囲気を持った詩だといえそうである。川本先生の俳句の本質の表現が的確「矛盾こそは俳諧。ことに基底部の本質をなすものであって、雅俗の衝突であり、論理の食い違いであれ、矛盾を含まない俳句はありえない」そして、影響は音節数に拘る必要はないものの、スペインのセギディーリャ・コンプエスタという民謡は、俳句と全く同じ音節数、つまり5,7,5の音節から成り立つことが1920年のカネド氏の論説に見られるという!実に興味深い話。

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著者プロフィール

大手前大学大学院比較文化研究科比較文化専攻博士課程後期単位取得退学。文学博士。大阪大学・関西大学講師。

「2016年 『俳句とスペインの詩人たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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