日本のファシズム -昭和戦争期の国家体制をめぐって

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  • 社会評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784784515837

作品紹介・あらすじ

全世界的なコロナクライシスの今日、ファシズムは再来するか。この論議のためにも、20世紀の世界戦争とファシズムの時代の厳酷な経験についての考察の一層の深化が欠かせない。

感想・レビュー・書評

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  • 全体主義を理解するため、まずはナティス関係を読んで、そのあとで日本のファシズムを徐々に読み始めているところ。

    ナティス関係の本を読んだあとで、日本関係の本を読むと、これを同じ全体主義というか、ファシズムと理解していいのか、かなり疑問になってくる。結局、誰が主導者ということもなく、ズルズルと仕方なくそっちに行ってしまう感じ。

    なんか、こういう状況だったら、仕方ないよねという小さな決断や妥協、追認、既成事実化が積み重なって、いつの間にか、天皇中心のファシズムになっているという状況。

    そして、その権力の中心にいるとされる天皇は、顕教としては現人神なのだが、権力の上層部のエリートにとっては、密教的には政治利用の対象なのだ。ここには実質的な権力があるわけでもない。

    そして、誰も軍をコントロールできない。陸軍出身で首相でかつ陸軍大臣をかねた東條英機ですら、軍をコントロールできないという。そして、陸軍と海軍の調整も困難。まさにそこがコントロールできない政治システムがなんで全体主義なんだろうか???

    この曖昧さが、なんとも日本的なのだな。。。

    とりあえず、日本のファシズム論の論点整理ができた感じ。

    が、章と章とのつながりがわかりにくく、著者の考えの全体としての説得力はやや弱い。

  • 東2法経図・6F開架:311.8A/O94n//K

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著者プロフィール

1938年11月 福岡県三潴郡生まれ。1961年3月 九州大学法学部卒業。元福岡教育大学教授。
単著に、『マルクス、エンゲルスの国家論』現代思潮社、1978年。『近代国家の起源と構造』論創社、1983年。『現代の国家論』世界書院、1989年。『国家と民主主義』社会評論社、1992年。『マルクス社会主義像の転換』御茶の水書房、1996年。『マルクス派の革命論・再読』社会評論社、2002年。『明治維新の新考察』社会評論社、2006年。『明治国家論』社会評論社、2006年。『国家とは何か 議会制民主主義国家本質論綱要』御茶の水書房、2013年。『日本のファシズム』社会評論社、2020年。
共編著に、『社会主義像の展相』世界書院、1993年。『エンゲルスと現代』御茶の水書房、1995年。『マルクス・カテゴリー事典』青木書店、1998年。『新左翼運動40年の光と影』新泉社、1999年。『アソシエーション革命へ』社会評論社、2003年。『21世紀のマルクス』新泉社、2019年。
共著に、『20世紀社会主義の意味を問う』御茶の水書房、1998年。
著者ホームぺージ マルクス主義理論のパラダイム転換を目指して
http://www5d.biglobe.ne.jp/~oyabu/

「2020年 『マルクス主義理論のパラダイム転換へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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