それでも町は廻っている 2 (ヤングキングコミックス)

著者 :
  • 少年画報社
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本棚登録 : 1617
レビュー : 58
  • Amazon.co.jp ・マンガ (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784785927073

感想・レビュー・書評

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  • 下町・丸子商店街とそこにあるメイド喫茶「シーサイド」を舞台とした日常コメディ。かと思いきや、SF・ファンタジー・ミステリーまで幅広く取り入れた作品で、ゆるい雰囲気の中にも読み応えがあって好き。

    2巻には表題作が収められていて、歩鳥がなんと事故に遭って死後の世界に行くという話。天国の香港っぽいサイバーパンク感に石黒先生のセンスが伝わってきて楽しい。

    日常は何かの拍子に無くなってしまうもので、そして彼女が居なくなっても、それでも町は廻っていく。淡々と描かれているからこそ、その在り方が際立ってると思う。
    そういえば、案内人の息子ってあのやる気ないヨハネかな?みんな死んで天国で働いてるって思うと、なおのこと深い話に感じる。

    商店街の温泉旅行での真田も推理仕立てになってて面白かった。歩鳥が買った置物は紺先輩お見舞い回のやつだよね。時系列を考えて読むのもそれ町の醍醐味。風邪の紺先輩かわいすぎる。

    歩鳥と弟のタケルが夜の散歩をする回も好き。子どもの頃って夜の外出や日付をまたぐって、それだけで特別だったよね。
    表題作は死をテーマにして日常の大切さに触れたけど、この回では忘れていたワクワクを再確認させてくれることで日常(生きること)の面白さを思い出させてくれたなと感じた。

  • 1巻でふざけた話を繰り広げたあと、次巻では一転してシリアスな「死」をテーマに持ってきた。単なるギャグコメマンガ路線じゃないんだと思った2巻。あの1巻は見間違いだったのか…?

    唐突に描かれる歩鳥の死。あとがきでは、この回について「歩鳥がいなくても町は営みを続ける」と語られる。ちょっと淡白なこの考え方には共感するものがあり、この一言に対していろんなことを考えた。一人の人間の小ささ、それから「死」というものが常に日常の裏に背中合わせに存在していること。

    「それ町」では、歩鳥や商店街の人たちの日常が描かれる。何てことない毎日でも、楽しかったり辛かったり。とても語りつくせないような人生が一人一人にある。その一つ一つ、みんながキラキラと輝かしい。その反面、たとえその一つが今失われたとしても、いつもと何の変わりもなく「それでも町は廻っている」。だからこの回のタイトルは、作品名「それでも町は廻っている」そのものが付いているのだ。

    何気ない日常を扱う作品だからこその静かな説得力がある。作品名になっているということは、この巻だけでなく全編通してのテーマなんだろう。力みなぎる「生」をコミカルに描きながら、タイトルに「死」の存在を意識させる。天国の設定は、石黒先生のあの世観。「死んだら無になるかもしれない」恐怖への救済として、現世的なあの世を描いてくれて、じわじわ感じる恐怖感が少し和らぐ。あとがきで石黒先生が歩鳥に対して「死んだ」と言わないところも気配りかな。それにしても、1巻との落差がすごい。

    この回は強烈なインパクトだったけれど、他は普段ののほほん日常パート。残りを読んでいくうちにちょっと落ち着いた。この話の収録が巻末でなくて良かった(笑)巻末は、おまけ描き下ろしの歩鳥&紺先輩のお弁当at屋上。この組み合わせのやり取りが微笑ましくて。腐ではないけれど、紺先輩に少女マンガの彼氏感があふれているように見えてやまない。

  • おもしれかった。
    1巻で切った人は損してんな。

  • 絵も描写も地味だけど
    キャラクタも話作りもまこと結構な良いマンガ
    両親の顔は普通に描いてくれたほうがよかった

  • 日常とSFが混ざり合ってて面白い。初めて日付を超えた日はいつだったかな。紺先輩とのコンビ好き。

  • 『それでも町は廻っている 回覧板』を読んで一から読み返したくなって出してきたので登録.

  • "「ここ本当に『あの世』?イメージ違うんだけど
    天使の輪とか三角のやつとか無いの?」
    「あんなのとっくにーー昭和で廃止になりましたよ 経費削減でね」
    「フーン」"[p.52]

  • 2巻目にして主人公死す!?という衝撃

  • 「万年虫」~(モンブランの)!→事故死。
    このスピーディな展開。すごい。

  • 商店街の寄り合いで温泉旅館に出かける話、タケルを連れて夜の町を散歩する話、歩鳥が奇妙な光線銃を拾う話などがありますが、やはりこの巻の読みどころは、シリーズ名にもなっている「それでも町は廻っている」でしょう。

    交通事故で重態となった歩鳥の意識が身体から抜け出てしまい、天国へと旅立つことになります。下界とほとんど変わらない天国の様子に驚く歩鳥ですが、やがて下界で彼女の死を悲しむ両親の姿を目にします。その後、この世へと帰ることになった歩鳥は、生きる希望を亡くしてひねてしまった老人に、もう一度前を向いて歩む意志の火を灯すことになります。

    夜更けに外出することになって大興奮のタケルが印象的でした。そういや自分にもあんな頃があったなあと思いだします。

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著者プロフィール

1977年生まれ、福井県出身。
2000年、『ヒーロー』でアフタヌーン四季賞秋の四季賞を受賞しデビュー。
2005年から『それでも町は廻っている』の連載開始、2010年にテレビアニメ化、2013年に第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。『木曜日のフルット』『外天楼』『ネムルバカ』など、幅広いジャンルを手掛ける。

「2020年 『天国大魔境(4)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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