惑星のさみだれ (4) (ヤングキングコミックス)

著者 :
  • 少年画報社
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本棚登録 : 674
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784785928728

感想・レビュー・書評

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  • 滅茶苦茶面白い。
    スピリットサークルを読んだときも思ったけど、本作作者、「人生」を描くのが上手すぎる。
    めっちゃ引き込まれます。

    獣の騎士紹介編の4巻。
    どういう思いで騎士になったかが少しずつ明らかになっていきます。
    既に何人か突き抜けている人がいて、ベクトルも様々だし凄く作品の広がりを感じます。
    つか師匠ー! 師匠ぉーっ!
    台詞が、生き様が、かっこよすぎる。
    どういう人生歩んだらこういうキャラ作れるのか、本当に謎です。
    決して長く描写されたわけじゃないのに、凄く含蓄と実感がにじみ出ている。

    十数年前の作品なので古いモチーフではあるけど、凄くワクワクしながら読んでいます。
    アニメがもう間もなく始まるということで、それまでに読み切って迎え撃ちたいです。

  • 3巻で本編の幕が開き、生存している獣の騎士は全て揃った
    第4巻ではその急ぎすぎたスタートダッシュを緩めるかのように3巻で初登場した各キャラクターが紹介される。そのエピソードの作り方は非常に上手く、それぞれのキャラクターがどういう性格なのか、どのような立ち位置に居るのかが存分に描かれている
    その分、夕日とさみだれの出番が減ってしまったのは少し残念だけどね

    白道八宵は色々と意外性を秘めたキャラクター。竹刀を持ち歩く女性というだけでも目立つのに、日常生活では誰にも見せないコスプレしたり、浮浪者に剣を教わったり。かなり変わった女性であると見えてくる。そしてどうやら夕日に複雑な感情を持ち始めているようで
    そんな彼女の願いは大切な人が笑って死ねるようにとのこと。永遠など無いと考えながらも最後の幸福を重視するタイプか

    南雲宗一郎は騎士達の纏め役というポジションの割に妻子持ちの無職というキラーワードが目立つ
    刑事をやりつつも正義の味方ではない、そんなものにはなれないと、ある意味見える現実を狭めている印象は受けた。でも、その分自身の行動に対する責任感は強いタイプであるように感じられる
    彼の願いは一体何なんだろう?

    日下部太郎と宙乃花子は正反対なタイプ。同時にラブコメ漫画のような間柄でも有り。また、彼らに付いた獣の騎士が割と主人と似通ったタイプであった点は印象的。太郎達を見れば獣がどのような性格か判り、獣を見れば太郎達の選ぶ道が見えてくる
    あまりに呆気なく他者の死を願ってしまった花子。その彼女を守るために命を張る決断をした太郎。悪の魔法使いからお姫様を守る物語の中で別の物語を始めた彼らの行く末が楽しみでも在り怖くもあり

    風巻豹はこれまでどのようなタイプかあまり見えなかった人物であり、この話でもそれほど見えてこない
    ただ、確かなのは魔法使いに最も近いと言われた豹がアニムスの誘いを断った上で彼と同じ手段を使い全く別の道を進むことを選んだ。それは大きな意味を持っているように思える
    自身の能力を強化し泥人形を創るために願いを使った豹。やはり彼は普通の騎士の枠に収まらないようだね

    そしてこの巻で最もインパクトある人物であり、シリーズ的にも超重要人物と言える秋谷稲近。彼は既に死んでいる人物でこれ以上物語に関わってくることはない。それでも彼が遺したものは多くの影響を与えてくる
    アニムスと豹が願った全知。それを当たり前のように持っていた人物でありながら、彼の結論はアニムス達が望んだものとは全く違う方向性
    500年掛けて自分が全知の神などではなく、無知の人であると学んだ彼の言葉は含蓄に溢れている
    最後の大仕事として昴と雪待を育て上げた稲近。けれど、全知として教える立場である彼が一方的に教え続けるに終わらず、最期には獣の騎士であり稲近のことなんてそれほど知らないはずのザン=アマルが稲近に生き様を教えるシーンは素晴らしい
    そして彼の薫陶を受けた昴と雪待がこれからどのような心の強さを示すのか期待してしまう

    それにしても稲近の背景を知っていてもザン=アマルの角に大ビビリするシーンにはつい笑ってしまう

  • 「大事なことは知るだけではダメなんだ/時間をかけ魂に刻みこまねば/全知などくだらん」

  • コミック

  • 南雲さんの過去鬱になると思ったのに!!!!!!
    もう!!何なの、これ、もう!!!!
    それから師匠。
    アーー−、超面白いな!!!!!!!!

  • 物語はほとんど進行せず、それぞれの騎士を掘り下げた巻。
    1人1人が、やっぱりどこかずれているというか、濃い。
    そして、最後の師匠は、その台詞が、1つ1つ深い気がする。
    500年生きて、それでもまだ知ることがある。悟ることがある。
    そういう描写が、すごく深い。
    何回読んでも、いい。

  • 新たに登場した他の騎士の物語。師匠がカッコイいので吹き飛んだが。鶏とかカマキリが頭に乗っているのは可愛いと思う。

  • 惑星を砕く物語、今巻はちょっと小休止して他の騎士たちを掘り下げていく。
    五人の騎士がメインとなっていて、一人につき一、二話しかないのに驚くほどに内容が濃いのが素晴らしい。
    白道さんや風巻さんなど底知れない人たちの話も良かったけど、今巻の見所は何と言ってもカジキマグロの騎士・秋谷稲近(人呼んで師匠)だろう。
    全知者の語る半生の物語に引き込まれ、三日月や昴が言っていたように師匠を心からかっこいいと思った。
    次からはいよいよ本格的に開戦のようだ。騎士たちがどんな戦いを見せてくれるのか楽しみ。
    後、カバー裏には注意。これは吹く。

  • 師匠...!!

  • 秋谷稲近…、全部読むとここも繋がるよ…、水上悟志すげーよ…!「私達は人間だ」…!
    一つこの漫画を通して納得出来ない所は、二巻の最後で東雲さんが「目上より遅く 子供より早くな」と言い、師匠も「子供達より先に死ねるなんてこれ以上ない…」と言っていたのに…ねぇ…?

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