- Amazon.co.jp ・マンガ (319ページ)
- / ISBN・EAN: 9784785946685
感想・レビュー・書評
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「心やさしき花の都」「水の国のシャイアン」が印象に残る巻。
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“「あの家族の人柱がムダにならなけりゃいいのにねメーテル」
「人柱はね地球にもたくさんあったし……宇宙にもたくさんあるわ
進んで人柱になった人もいればむりやり人柱にされた人もいる」
「ぼくやメーテルも人柱にされることがあるんだろうか?」”[P.147]
「交響詩(魔女の竪琴)」
「宇宙僧ダイルーズ」
「心やさしき花の都」
「大暗黒星雲アフリカ」
「水の国のシャイアン」
「喰命聖女」
“「水棲人の住める星は少ないわ…
その星を汚ないめちゃくちゃな星にした人たちだもの
滅びるのも運命だったのかもね」
「機械人ばかりになったら地球はきれいになるんだろうか?
それとも汚くなるんだろうか?」”[P.269] -
999に限らず、松本零士作品は漫画であると同時に詩です。それを僕はよく思います。999のテーマは人間の限りある命の美しさ。鉄郎の逞しさとメーテルの優しさに憧れて、そして独特の世界観やひとつひとつの物語の儚さが好きで、僕は中学時代かなり熱中して999を読んだものです(当時、地元の図書館が試験的に漫画を貸し出すようになって、そこで借りたのが999だったんですよね)。
「旅はまだ続く」という一文で終わった999が本当に連載を再会したときの驚きったらありゃしません。 -
一気に買いそろえた文庫版。