招き猫博覧会 (パレットブックス)

  • アンリ出版
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本棚登録 : 16
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784786630231

感想・レビュー・書評

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  • 招き猫のあらゆる事が詰まった本。
    その由来、製法、素材は様々。
    有名な寺社、コレクター、グッズ、果ては海外まで。
    現代の招き猫製作者の作品も掲載。
    圧巻は、全国各地の招き猫。
    顔も姿も様々で、眺めているだけで、
    ほわんとした気分になります。

  • びっしりと隙間なく並ぶ裏表紙の招き猫に圧倒されて、手に取りました。
    招き猫といったら、片手に小判、片手を上げた白猫を思い浮かべますが、それだけではなく世間には様々な招き猫がいることを知りました。

    そもそもの由来は豪徳寺と今戸神社にあるということ。
    フォルムのかわいらしさと、メッセージ性のわかりやすさで人々に愛され、日本の高度成長期時代に常滑焼の招き猫が全国制覇したということ。
    福助のように江戸時代からあったものかと思っていましたが、市民権を得たのはつい最近でした。
    イメージ的に、関西の商人からの強い支持を受けていそうですが、発端が江戸ということもあり、関西よりは関東で人気が高い福の神だそうです。

    さまざまな派生形が紹介されています。
    小判ではなく、そろばんを持っているものや、ダルマを抱えているものなど。
    常滑焼の狸や福助と一緒になっている、ペア人形には驚きましたが、さらに七福神を背負っている猫もいました。
    めでたすぎです。

    日本各地域別の人形も、細かく掲載されていました。
    伝統人形の製法で招き猫を作った形になりますが、素材もデザインもそれぞれに違い、並べてみるとバラエティの豊かさを感じます。

    海外でも人気で、実際に作られているそう。
    特にアイルランド猫がかわいくて、欲しくなりました。

    もちろんながらコアなコレクターも多いということで、黒猫の招き猫を収集しているという東郷元帥のお孫さんがインタビューに応じていました。
    コレクションが多くて黒猫部屋を作ったとのこと。そのうちカフェにするかもしれないそうな。

    西落合の自性院には秘蔵仏として猫面地蔵が安置されているとのことで、いつかお参りに行きたいものです。
    かわいいだけではない、招き猫のいざなう深い世界を垣間見ることができました。

  • 片手をちょこんと挙げて手招きする猫の置物・招き猫は、日本独特の縁起物の1つ。常滑系変種図鑑、東西対決招き猫のルーツ、コレクターのお宅拝見など、ただ福を招いてくれるだけではない、招き猫の魅力や楽しみ方を紹介。

  • 片手をちょこんと挙げて手招きする猫の置物・招き猫は、日本独特の縁起物の1つ。
    常滑系変種図鑑、東西対決招き猫のルーツ、コレクターのお宅拝見など、ただ福を招いて
    くれるだけではない、招き猫の魅力や楽しみ方を紹介

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