日本まじない食図鑑: お守りを食べ、縁起を味わう

著者 :
  • 青弓社
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本棚登録 : 68
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (154ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787220660

作品紹介・あらすじ

季節の節目の行事食や地域の祭りの儀礼食、五穀豊穣などを願う縁起食など、願いを託して食べられるものを〈まじない食〉と定義して、日本全国に息づく「食べるお守り」とその背景にある民俗・風習、それを支える人々の思いをカラー写真とともに紹介する。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館の「食べ物に関する本」という企画コーナーで発見。知っている地域の伝統行事も掲載されていたので手にしてみました。

    京都のきゅうり封じ、山梨の若神子ほうとう祭り、福岡市の早魚神事、鳥取の八日吹きのうそつき豆腐、遠野の小正月、狭山市のお諏訪様のなすとっかえ、秋田県にかほ市の掛魚まつり、香川県丸亀市の八朔団子馬、京都市の鳴滝・了徳寺の大根焚き、京都市の涅槃会と花供會あられ、遠野市の馬っこつなぎとしとぎ団子、東京・大阪などの都会のまじない食

    あっさりとしていて読みやすかった。けど京都に偏り過ぎかな…と正直思いました。(遠野は別格のような気がするのでよしとして)。それにしても地元の伝統行事でもニュースでしか見たことがなく、この本でその謂れを初めて知り少し地元愛が芽生えたかもしれない。

    早くて便利な世の中の片隅で置き去りにされつつあるけれども、緩やかにかたちを変えながらでも後世に残ってほしい。長年の経験で培われた技術や知恵が消えてしまわないように…と願いました。哀しいなぁ…と感じたのは遠野(オシラアソビ)老人会長の「そったら昔のことをっていまはやらなくなりました」という地元のお年寄りたちの「そったら昔のこと」という言葉でした。

    逆に、少し観光名物になっていたり、B級グルメ化するのか?という文化もありで柔軟性は十分にありそうと思った。「民俗行事とは、感謝してごちそうを食べて教訓を得るもの」(60ページ)という日本文化に脈々と流れる「感謝の気持ち」に心がほんわかと温かくなりました。

    身近な野菜、ナスやキュウリを使った厄落としに可愛らしさを感じた。(と言うとバチ当たりと言われてしまうかもけどね。)

  • 日本各地に伝わる郷土食。
    その中から特に、「まじない食」について紹介している。
    題名には“図鑑”となっているが、
    内容は、著者が訪れた数か所での「まじない食」と
    民俗・風習、伝統行事の探訪記が中心。説明と豊富な画像有り。
    「まじない食」といっても多種多様。
    災いを除け幸いを得る「食べるお守り」だけでなく、
    子孫繁栄や子どもの成長を祈願する行事食、
    災いを封じ込めて供養するきゅうり封じ、
    祈願の対象は自然・神様・仏様など。
    地域の人々の想いが反映されているのがわかります。
    探訪記はエッセイ色と女性目線が濃い文章で、ユニークでした。
    (なんで朝ラー?グルメ探訪?)

  • 日本各地の神事に著者が訪ねた紀行文に近いと

  • その土地の、まじない食。恵方巻とか、そういうのじゃなくて。まだまだいろいろあるのね。図鑑だから、写真が多くてイメージがわいてよかった。

  • いまも日本全国に息づく「食べるお守り」である“まじない食”とその背景にある民俗・風習や伝統文化、それを支える人々の思いをカラー写真も交えて紹介する。

  • ●各地にさまざまな風習・伝統行事があって、そのなかで願いを託してお供えされる食材や料理を「まじない食」と定義して紹介した本。

  • 日本各地に伝わる祭りとそこに関わる食べ物。

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著者プロフィール

旅ライター・旅エッセイスト。鹿児島県生まれ。早稲田大学第一文学部(日本文学専修)卒業後、出版社勤務を経て、フリーランスライターに。食の民俗学をテーマに日本各地で取材を続け、日本の旅、郷土食・食文化、祭や民俗についてのエッセーやコラムを執筆する。著書に『日本まじない食図鑑――お守りを食べ、縁起を味わう』(青弓社)。ほか、雑誌や会員誌で旅の文章を連載中。

「2019年 『ニッポン神様ごはん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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