郊外の誕生と死

著者 :
  • 青弓社
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787231420

作品紹介・あらすじ

戦後急速に膨張した都市が農村と接したときに出現した郊外という空間の成長と衰退を緻密に分析する。過剰消費社会ニッポンの出自とその行方を、ファミリーレストランから島田雅彦までの複眼的視点でさぐる境界批評。

感想・レビュー・書評

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  • 高度成長期と郊外は切っても切れない関係だ、と言われれば否定はしない。けれど、そこから誕生した文化や生活、というかアメリカの影響=当時の日本、と言われると少し疑問で、60年代は新宿という場所があったし、そこから原宿、渋谷もあったよな、と正直思ってしまった。
    郊外、という言葉に限ればこの本のような見方になってしまうのかもしれないけど、郊外に住んでるからこそ、都会に行って、文化を享受して、一緒に育んでいった時代があったんじゃ…。
    それでも様々な視点から郊外を切り取ってる、という点においては今まで読んだ郊外の本の中で今のところは一番わかりやすかった。客観的な事実も書いてあってそこは外れがないと感じた。

  • 分類=郊外・まちづくり。97年9月。

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著者プロフィール

1951 年、静岡県生まれ。早稲田大学卒業。出版業に携わる。著書に『新版図書館逍遥』(論創社)、『書店の近代』(平凡社)、『〈郊外〉の誕生と死』、『郊外の果てへの旅/混住社会論』、『出版社と書店はいかにして消えていくか』などの出版状況論三部作、インタビュー集「出版人に聞く」シリーズ、『出版状況クロニクル』Ⅰ~Ⅵ、『古本探究』Ⅰ~Ⅲ、『古雑誌探究』、『近代出版史探索』Ⅰ〜Ⅶ、『新版 図書館逍遥』『私たちが図書館について知っている二、三の事柄』(中村文孝と共著)(いずれも論創社)。訳書『エマ・ゴールドマン自伝』(ぱる出版)、エミール・ゾラ「ルーゴン=マッカール叢書」シリーズ(論創社)などがある。『古本屋散策』(論創社)で第29 回Bunkamura ドゥマゴ文学賞受賞。ブログ【出版・読書メモランダム】https://odamitsuo.hatenablog.com/ に「出版状況クロニクル」を連載中。

「2024年 『出版状況クロニクルⅦ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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