女子高生になれなかった少年―ある性同一性障害者の青春時代

著者 :
  • 青弓社
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本棚登録 : 17
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787232250

作品紹介・あらすじ

高校時代のたくさんの恋愛、仲間たちと過ごした文化祭やイベント、受験、そして大学生活と就職活動──多感な思春期に得た経験と、その局面で求められる「男らしいふるまい」に対する葛藤をへて本当の自分の性を感じとっていく、ある「女性」の物語。

感想・レビュー・書評

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  • この本、前に読んだ「女が少年だったころ」の続編で、高校に入学して大学を卒業するまでのことが書かれてるんだけど(ちなみに通った学校や友達の氏名等は全部仮名)、なんというか、、わたしって同性愛の「カミングアウト本」を読むよりも、トランスジェンダーの本を読む方がなんだか心が揺れるんだよね。自分と照らし合わせて考えてしまう。

    前の2冊と併せて考えても、この人は特に制服を着るのがイヤだと言った話もないし、性別違和よりもジェンダー違和を感じる方が大きかったんじゃないだろうかって思ってしまうのだが。。

    でもあまりにも「男」と「女」の枠から、というか「男」の枠からはみ出ることが怖かったんだろうなと思う。その点、わたしが異性の中にいてもなーんともなかったのは、とても鈍かったのに加えて、やっぱり「ジェンダー受容体」みたいなのがなかったからじゃないかと思えちゃう。あと女の方が男に比べて性を越境(?)しやすいってこともあるかも知れないなーと思った。

  • 性同一性障害で今は女性としてエッセイなど書いている作者の
    男子高校生から大学生までの話

  • 性同一性障害について。自分の持っていたイメージというのが、かなりいい加減だったことを実感。身体的な性に違和感を抱きつつも、それでも多くの性同一性障害の人々は、そのままの性で生きて行くのかも知れないと思いました。その後の話も読んでみたいです。「麻裕美」

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プロフィール

1964年、関西に生まれる。幼いころより自分の「男」という性別に違和感を覚える。大阪府立の高校をへて、1988年、関西の私立大学・文学部社会学科を卒業。その後、高校の社会科講師、塾講師などを務めつつ、社会における性別役割分業・性差別、そして性別そのものへの疑問をつのらせる。1997年、自らの性同一性障害"を確信。自分らしく生きることを求め、社会的・文化的性別を「女」へと転換。インターネット上にホームページを開設し、また執筆・講演活動なども通じて、積極的に情報発信中。
著書に『性同一性障害はオモシロイ』(現代書館1999)、『女が少年だったころ』(作品社 2002)、『女子高生になれなかった少年』(青弓社 2003)。共著では『性を再考する』(青弓社 2003)など。
講演・講義は、三重大学「性の多様性概論」(平成14年度)、日本女性会議2003大津をはじめ、各種市民セミナーなどや、学校教職員・自治体職員の研修など多数。2003年4月より、大阪大学大学院人間科学研究科生。
2004年6月より(ジェンダーバイアスフリーな社会をめざした各種活動)NPO法人「SEAN」理事。

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