ポスト・プライバシー (青弓社ライブラリー)

著者 :
  • 青弓社
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本棚登録 : 28
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787232953

作品紹介・あらすじ

個人の情報や秘密を意味するプライバシーの位相が大きく変化している。監視カメラの遍在化やデータベースへの個人情報の登録などを事例に、自分で情報を操作するのではなく、外部にあるシステムが管理する情報によって「私」が形作られている現状を解明する。

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと、借りる機会があって読みました。
    プライバシーと言うと、個人情報の保護と言うイメージだけれど、それよりも寧ろ個人の意識の作られ方やその境界の話でした。
    そもそも、プライバシーと言う考え自体近代以降と言う考えが多いそうで、更に日本には直訳がないのでよりその意識が希薄だったのではないか。
     次いで、現在はネットなどのコミュニケーションによって、個人のイメージ(ファンタジーとあります)とデータを積極的に活用して、自己を形成する。特に、従来の共同体や繋がりが希薄になり、身分や階級などが無い現代は自己を育てて決めて行かなくてはならないので、個々の情報と言うより無人の情報システム側にプライバシーや自意識が任せられていると言う、普段考えるプライバシーより寧ろ逆の話でした。
     また平野啓一郎さんの分人主義と言う本も読んだのだけれど、この本の中では、データや情報で作られる自分をダブルと呼んでいます。

    自分探し、など今でも言うか分かりませんが、プライバシーや自分の要になる物の形が逆転する程に変わっていると言う事で。自分に引き寄せるとぐらぐらする様な、そう言う意味でエキサイティングな感じ

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プロフィール

阪本俊生
南山大学経済学部教授

阪本俊生の作品

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