呪術意識と現代社会―東京都二十三区民調査の社会学的分析

  • 青弓社
2.00
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本棚登録 : 28
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787233097

作品紹介・あらすじ

運勢を占う、節分の豆撒き、初詣、お守り、神社への祈願などの呪術的行為はどのような人々がどのような意識でおこなっているのか。東京都23区での調査を世代・性別・地域ごとに精密に分析して解読し、現代社会に息づく呪術意識を統計的に浮き彫りにする。

感想・レビュー・書評

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  • 思った以上に呪術意識が高い事に驚いた。TVでスポーツの応援する事に効果があると考える人が38%もいるとは。
    23区は確かに近代都市なのだが、それなりに歴史もあるので寺や神社も多く、それらに関係する行事も多い。だから23区と地方を比較しても明確な差異は出ないのは当然で、比較するなら寺や神社のない首都圏ニュータウン系の方がよかったのではないか。
    興味深い視点は都市生活者は核家族が多いせいか親から代々受け継ぐ伝統や風習がないので、育児書やその他メディアの影響を受けやすく、お宮参り・姓名判断・厄年・生まれ変わり等々、先祖に関係のない個人的な事柄を信じ、呪術を行う傾向が高いという事。親から育児方法を教わる事ができない人々がネットやいろんな情報によって、子育てがエセ科学化していくのも頷ける。

  • ●:引用 →:感想

    ●現代日本社会で、最も近代的、合理的と見なされている東京都23区
    ●「都市に住む人は呪術とは無縁だ」
    →???。この仮説、仮定条件そのものが疑問、というか納得しにくい。

    ●墓参りは古くから、「先祖」たる故人の冥福を「祈る」だけでなく、家内安全など子孫である自己の招福を「お願い」する場でもあった。この場合の「祈り」と「お願い」は、前者は故人のための、後者は自己のための行為であって、死者と正者、目的になる対象は正反対とさえいえる。
    →墓参り(だけでなく、仏壇でも)「お願い」することは当たり前の行為だったので、それが現世利益的であるとは考えたこともなかった。”安らかにお眠りください”と祈るのは葬式から数年の間かな。

    ●第8章 若年層の「呪術」とその特徴ー高齢層との比較のなかで
    →興味深い。

  • 和図書 387/J92
    資料ID 20101042511

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著者プロフィール

東京大学名誉教授。専攻は社会学。著書に『マス・コミュニケーションの社会理論』(東京大学出版会)、共編著に『社会学小辞典』(有斐閣)、『メディア・コミュニケーション論』(北樹出版)など。

「2010年 『呪術意識と現代社会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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