美容整形と〈普通のわたし〉 (青弓社ライブラリー)

著者 :
  • 青弓社
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本棚登録 : 23
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787233561

作品紹介・あらすじ

プチ整形、シミ・しわの除去、豊胸手術――女性はなぜ美容整形に走るのか。西アフリカでの調査を基に近代以前の身体加工の実例を紹介し、韓国と日本でのインタビューから現在の美容整形への価値観に迫って、身体の改善志向と自己意識との関係性を解明する。

感想・レビュー・書評

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  • 美容整形は西洋の価値観の押し付けである一方、それがそのまま受け入れられるのではなくローカルが加味されているという話。グローバリゼーションではよく聞く類であろうか。
    美容整形を行い肉体の一部を加工することによって、劣等感などから解放されるが、そこに劣等感(西洋的価値観の美)を問い直す契機はないことを著者は抱いているように思う。

  • 最初に目に入る容姿が、判断基準になっちゃうのは仕方ないけど悲しいですね、、、

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    「プチ整形、シミ・しわの除去、豊胸手術――女性はなぜ美容整形に走るのか。西アフリカでの調査を基に近代以前の身体加工の実例を紹介し、韓国と日本でのインタビューから現在の美容整形への価値観に迫って、身体の改善志向と自己意識との関係性を解明する。

    [編集者から――矢野恵二]
    美容整形大国としては韓国が有名ですが、日本も負けず劣らず美容整形への注目がひじょうに高いと言えます。メスを使わないプチ整形の流行、一重まぶたから二重に、シミ・しわの除去やダイエットのアンチエージング・ブーム、豊胸手術・整鼻手術――女性はぜ美容整形に走るのでしょうか。
    本書は、近代以前の美容整形(身体加工)のありように西アフリカでの調査をもとにして迫り、韓国と日本の女性たちにインタビューをして現在の「美容整形」への価値観を明らかにします。
    とくに興味深いのは韓国と日本でのインタビューで、「きれいになりたい」「自信をつけたい」という韓国と「普通になりたい」という日本の対比が明快で、社会的・文化的な背景の違いによって美容整形への価値観も変わることがよくわかります。
    身体を加工するという行為は、古来からおこなわれてきましたが、その多くは入れ墨や割礼など通過儀礼の要素を多く含んでいました。しかし近代から現在にかけては、「私のカラダ」を絶え間なく改善するというモチベーション、言い換えれば自己意識と深く結び付いたところに美容整形への欲求があると言えるでしょう。
    「美とは何か」「カラダを加工することはいいことか/悪いことか」「美容整形によって人生がどう変わるのか/変わったのか」。本書の事例はこれらの論点を考えるいい素材です。興味がある方はぜひご一読ください。」

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著者プロフィール

東京都生まれ。松蔭大学観光メディア文化学部教授。専攻は文化人類学、医療人類学。共著に『現代医療の民族誌』『ジェンダーで読む健康/セクシュアリティ』(ともに明石書店)、論文に「地域住民の実践が織りなす経営文化」(「松蔭大学紀要」第15号)、「ひらいてゆく空間」(「松蔭大学紀要」第14号)など。

「2013年 『美容整形と〈普通のわたし〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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