発表会文化論: アマチュアの表現活動を問う (青弓社ライブラリー)

著者 :
  • 青弓社
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本棚登録 : 19
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787233837

作品紹介・あらすじ

日本の発表会の起源を江戸から現在までたどり、習い事や合唱、ライブハウス、公募展、学校制度、教育行政、公共ホール、アメリカとの比較といった事例を検証して、アマチュアによる表現活動の多様性と魅力、それを支える仕組み、問題点を浮かび上がらせる。

感想・レビュー・書評

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  • 「はじめに」定義。発表会とは「おもにアマチュアの出演者自らが出資して出演する9興行として成立しない公演」
    「発表会の歴史」概略
    「習い事産業と発表会」大人のバレエ、ヤマハ音楽教室
    「社会教育・生涯教育行政と地域アマチュア芸術文化活動」概論
    「学校教育と発表会」軽音楽部
    「発表会が照らす公共ホールの役割」★★★★
    「合唱に親しむ人々」
    「誰のための公募展」
    「発表会化するライブハウス」テーマ★★★★★
    「アメリカの発表会」

    ひとつひとつは短く読みやすいし、なにより内容が面白いので、注参照して、がっつり一冊で語ってるのを読もうと思う。

  • 最初、書店で見たとき、うわあ、こういう本が出るのか、知りたかったなあと膝を打つ思いだった。一冊の本の中に何人かの論者がいて複数のテーマがあるがひとつの線で統一されている印象。ピアノや楽器の習い事の文化、自ら演奏した発表会のチケットを売るノルマ、けいおん!によるバンドブーム、意外とスパルタな軽音部の体育会系の合宿、芸能人による公募展での評価などなど、なんとなく日本で知られる日常である特異な「習い事の現場」が分析される面白さ。

    個人的には、デザインフェスタも出展料を払えばだれでも出られるというハードルの低さ、それは選考がないことによるクオリティを保証しないとう状況でもあり、現在に至っては応募者多数によって抽選に当たらないと出られないという主催者のビジネス的な成功を横目で見ているという現状の中でこの本に出会って、ああ、こういう指摘が欲しかったのだと。

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著者プロフィール

1968 年生まれ。
法政大学大学院兼任講師、明治学院大学、国立音楽大学ほか
非常勤講師。専攻は社会学、ポピュラー文化研究、
カルチュラル・スタディーズ。
著書に『ライブハウス文化論』、編著に『発表会文化論』、
共編著に『「文化系」学生のレポート・卒論術』、
共著に『ライブシーンよ、どこへいく』(いずれも青弓社)、
翻訳書にスージー・ J・タネンバウム
『地下鉄のミュージシャン』(朝日新聞出版)など。

「2015年 『J−POP文化論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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