日本のムラージュ 近代医学と模型技術 皮膚病・キノコ・寄生虫

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  • 青弓社
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787234308

作品紹介・あらすじ

文豪ゲーテがいち早くその価値に気づいて支援を惜しまなかった蝋製医学模型標本「ムラージュ」。刻々と変化する皮膚疾患や珍しい症例を患部から石膏で直接かたどって作った現物大の蝋型にリアルな植毛や彩色を施した三次元のムラージュは、近代医学で重要な役割を果たした。

日本では皮膚科学者・土肥慶蔵と同郷の画家・伊藤有を起点として「ムラージュ師」の系譜が形成された。しかし、管理の難しさと写真技術の発展につれて和製ムラージュは大量廃棄され、現存するものにも修復の見込みはない。

博物館や教室の奥で忘れられていたムラージュに光をあて、その歴史を丹念に調査した研究の集大成。職人たちの人生はもちろん、ユーモラスな寄生虫や愛らしいキノコも織り込んだ第一級史料。蝋という素材ならではの魅力と迫力をフルカラー写真で紹介する。

感想・レビュー・書評

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  • ムラージュってドイツ語?

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    文豪ゲーテがいち早くその価値に気づき支援を惜しまなかった蝋製医学模型標本「ムラージュ」。博物館や教室の奥で忘れられていたムラージュに光をあて、その歴史を丹念に掘り起こす。ユーモラスな寄生虫や愛らしいキノコも織り込んだ第一級史料。フルカラー。
    https://www.seikyusha.co.jp/bd/isbn/9784787234308/

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著者プロフィール

東京大学大学院総合文化研究科教授。ドイツ・ケルン大学哲学博士(Ph.D./ Dr. phil.)。ドイツ文学、特に「ゲーテと近代自然科学」を研究テーマとする。単著『ドクトルたちの奮闘記』(慶應義塾大学出版会、2012年)でゲーテと近代医学を扱ったのを機に、医学標本としてのムラージュに関心をもつ。2012年以降、科研費を得て日本国内に現存する皮膚科ムラージュの記録・調査を開始。15年から医学専門誌『西日本皮膚科』の綜説連載で、その研究成果を一部公表。受賞歴:ドイツ学術交流会(DAAD)よりJacob- und Wilhelm-Grimm-Förderpreis(グリム兄弟奨励賞)、日本学術振興会賞、日本学士院学術奨励賞、日本独文学会賞、『科学する詩人ゲーテ』(慶應義塾大学出版会、2010年)によりサントリー学芸賞、ドイツ連邦政府よりPhilipp Franz von Siebold-Preis(シーボルト賞)。日本語の近著に『近代測量史への旅』(法政大学出版局、2015年)がある。

「2018年 『日本のムラージュ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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