産婆と産院の日本近代

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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787234407

作品紹介・あらすじ

日本の出産が大きく変容するのは戦後のことだといわれてきた。つまり「お産は病院にいってするもの」という常識の定着である。ところが、日本が急速に近代化していく1920年代にはすでに都市を中心に施設分娩は始まっていた。大正期に広がる社会事業が出産の医療化の社会的基盤を提供し、都市のサラリーマン家族や働く女性に施設での出産が選好されていったのである。

出産の近代化を支えた産婆・助産婦は、医師の統制や警察・行政の監視との緊張関係を常にはらみながら、女性たちの出産を支えてきた。戦前から戦後、そして現在に至る産婆・助産婦の実践の歴史を、ライフヒストリー、雑誌分析、行政資料などから多角的に描き出す。

妊婦や家族のサポート、地域の女性たち――産む/産まない/産めないにかかわらず――のケアを実践してきた産婆・助産婦の役割にあらためて光を当て、「産む女性にとって何が必要か」をともに考える「助産」の重要性を説く。


目次

まえがき

序 章 産婆・助産婦・助産師の近代

第1章 明治期日本の助産婦に向ける医師の統制と期待――出産の正常と異常の境界をめぐって

第2章 性と出産の近代と社会統制――雑誌メディアからみた衛生観念・家族規範・国民意識の形成とその回路

第3章 産婆の近代と出産の医療化――「助産之栞」を口述史料として読む

第4章 産師法制定運動の興隆と終焉

第5章 出産の戦後史

第6章 戦後の助産婦教育

終 章 「助産」という実践を見えなくさせたもの――助産所と助産施設の違いを中心に

あとがき

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