武術の身体論 同調と競争が交錯する場

  • 青弓社
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  • 本 ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787234551

作品紹介・あらすじ

主体が相手=敵と「同調」しながら「競争」する行為は武術の特性である。この一見矛盾とも思える身体のはたらきはどのようにして生じるのか、また、勝負を有利に運ぶために双方がその二重性をどう利用しているのか、を身体論や歴史的な指南書から解き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • しょっぱなに著者は武術をたしなんだことはない、と書かれていた。

    「武道経験がない人に武道論は無理だろう」という思いと「素人だからこその常識にとらわれない面白い論になるかも」という期待が同時に起こりました。

    緻密な論理展開ですが、正直剣術に関する話は私自身が経験がないのでちょっとわかりづらかった。

    というかこの本のレイアウトが字がぎっしりと詰まっていてとても見づらい。
    なんでこんなに文字を詰め込んだろう。

    柔術論の方はとても興味深かった。
    なかでもライトタッチ効果についてはかなりヒントになりました。

    ただ柔術の技術を甲野善紀氏の垂直離陸や井桁の術理を解説しているのは題材としては古すぎる気はしました。

    色々と足りないと感じる部分はありましたが、興味深い研究内容でしたので今度は大東流の「合気」などに関して論じて欲しいですね。

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著者プロフィール

1954年、愛媛県生まれ。九州大学大学院教授。著書に『スポーツにおける抑制の美学――静かなる強さと深さ』(世界思想社)、『角界モラル考――戦前の大相撲は「おおらか」だった』(不昧堂出版)、『大相撲裏面史――明治・大正期の八百長』(創文企画)、共編著に『変わりゆく日本のスポーツ』(世界思想社)ほか。

「2019年 『武術の身体論 同調と競争が交錯する場』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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