新自殺論: 自己イメージから自殺を読み解く社会学

制作 : 大村 英昭  阪本 俊生 
  • 青弓社
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787234681

作品紹介・あらすじ

年間3万人超え、10年以上続いた日本の自殺増加は何だったのか。
なぜ、1998年からの日本の自殺増加の中心は中高年男性だったのか。
なぜ、2000年以降、中高年の自殺が減っても、若者の自殺は減らないのか。
なぜ、日本の女性や若者の自殺率は、他の先進国と比べてとくに高いのか。
社会の自殺率は、何によって変化するのか。

自殺研究は、いまも貧困や失業、離婚、病気、争いごとなどに自殺リスクの原因を求めがちだが、自殺は高度に社会的な現象でもある。自己本位や愛他、規範崩壊、宿命などの個人的な事情に押し込めずに、隠されている背景や事情を究明する必要がある。
そのために、自殺率統計も援用しながら、ゴフマンが提起する自己イメージ(体面=フェイス)の概念をデュルケムと関連づけて考察し、デュルケムの『自殺論』を現代に適用して分析する。

孤立や社会的排除など、個々人が集団や組織から切り離されたいま、個々人がどんな社会関係にも参入できる自己イメージをもつことが必要だ、と提起する新しい「自殺の社会学」。


目次
第1部 デュルケムの視点からみる日本の自殺
 序 章 東日本大震災後の日本の自殺をめぐって 大村英昭
 第1章 日本自殺における自殺の概観 大村英昭
 第2章 デュルケムの自殺論の概説 大村英昭
 第3章 『自殺論』と現代の自殺――現代の自殺にどう生かせるか 阪本俊生
 第4章 社会変化と自殺率――19世紀と20世紀 阪本俊生
 第5章 国際比較からみる現代の日本の自殺 阪本俊生

第2部 自己イメージ(体面=フェイス)ロスの視点からみる日本の自殺――表層からの自殺論
 第6章 役割期待と自殺 大村英昭
 第7章 若年層における雇用不安定化と自殺 平野孝典
 第8章 スティグマと自殺 阪本俊生
 第9章 岡檀『生き心地の良い町』にみるフェイスと自殺 阪本俊生
 第10章 フェイスと自殺の諸相 阪本俊生
 第11章 自殺とフェイスについて――社会変化と社会学の視点 阪本俊生

著者プロフィール

臨床社会学、宗教社会学、著書『臨床仏教学のすすめ』『日本人の心の習慣 鎮めの文化論』ほか多数。

「2020年 『新自殺論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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