- Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
- / ISBN・EAN: 9784787234971
感想・レビュー・書評
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2021年度第2回見計らい選定図書
http://133.11.199.94/opac/opac_link/bibid/2003576555 -
日経新聞20211127掲載
東京新聞2021124掲載 評者:武田徹 -
概要はカバー文が簡にして要を得る感じなのでそちらに譲るけど、個人的に、重点を置いて読んだのは3章、5章、7章。
フェイクニュースに対抗するために必要性が議論されている、メディアリテラシー、そしてファクトチェック。しかし双方ともに、フェイクニュースや陰謀論、極度な党派的情報を信じる流れを強化してしまい、逆効果になりかねない......そう指摘する議論が重要だと感じます。
このあたりは哲学を多少やった身としては耳の痛い話。哲学(あるいはそれに準じた指針や教育など)の「常識を疑う」も、ひとたび表面的に受け入れられてしまえばフェイクニュースの流れを強化することになりかねないのではないか。となると、何を教えるべきか、より精妙な検討が必要だ。読み手のリテラシーまでもが試される一冊なのだと思います。