- 青弓社 (2023年8月18日発売)
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感想 : 32件
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784787235251
作品紹介・あらすじ
1990年代から2000年代初頭のバックラッシュから、安倍晋三政権以後の家族や女性、LGBTQ+をめぐる政策と右派・宗教との関係までを、具体的な政策や運動、テーマにフォーカスして解説し、フェミニズムの立場・視点から問題点を検証して論点を提起する。
みんなの感想まとめ
この作品は、近年の日本における宗教右派と自民党の関係を深く掘り下げ、女性やLGBTQ+に対する政策の変遷を具体的に検証しています。著者は、伝統的な家族観や家父長制の礼賛がいかに社会に影響を及ぼしている...
感想・レビュー・書評
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タイトルの宗教右派よりも自民党が中心だったが、ズブズブですもんねえ。
この20年ほど、自分たちに都合の良いあり方の女性や家族にしようと自民党と宗教右派がやってきたことが流れでよくわかる。
帰れ帰れ。
この令和に、そんなものもうお呼びじゃないのよ。 -
少しジェンダーを齧った気でいたが、ポリタスTVの視聴者同様、知らないことばかりの内容で衝撃だった。怒りを感じながら読まずにはいられなかった。
しっかり勉強して、情報をキャッチアップして、その情報を精査して、かつ「報道されない」事実にも心を向けないと、一部の人だけが進めたいとんでもない方向に、この国が進んでいることに気づけない。
伝統的な家族・家父長制礼賛、夫婦別姓を選択する」ことさえ叶わない、頓珍漢な少子化対策…。
未来の子どもたちに「あの令和の時代に生まれなくて良かった」と言ってもらえるように変えていかないといけないのでは、と感じる。 -
ようやく読んだけど、今まで宗教右派がやってきたことがあまりにもひどいというか、女性のことは子どもを産む肉袋としか思ってないんだろうし、性的マイノリティの人たちのことはとことん透明化してこの社会に存在することを無視しようとしているということだけがひたすらに伝わったし、先の戦争に関する歴史を都合よく修正して海外に触れてまわっていたりと、本当になんてことをしていたんだ…と具合が悪くなった
日本国籍の成人男性以外を人間として扱う気がまるでない
文章自体は淡々と事実を述べているけど、それだけにひどさが際立つ。ここ30年弱で日本の男女平等や子どもたちへの教育が後退していったかを流れも含めて知ることができる -
独身未婚中年男性の自分が読んでみました。
非常に優れた内容だと思いました。
一方で、タイトルがややミスリードな印象でした。「宗教右派」の話があまり前面に出ていなかったような気がするので、もう少し宗教団体にフォーカスした話も読んでみたいです。
どちらかというと、「伝統的家族観」を信奉する宗教団体が自らの団体を票田として右派政治勢力に食い込んできた、政治とジェンダー政策状況の日本戦後史(現在までを含む)、という感じでした。
以下、ちょっと思ったことを。
p61 ジェンダーフリーになると売春が肯定されてしまうからよろしくない、という主張について。もし、ジェンダーフリーになると売春を肯定するというのであれば、「男社会」での買春も当然批判されるべきなのですが、その点は宗教右派や保守政党はどう考えているのかな、なんて思いました。
p75 「日本文化を伝える」云々について。結局、今の日本の若者に、「日本の文化」が良いものだと思ってもらえていないことが問題のような気がしました。だいたいそういう文脈でお偉いさん方は「じゃあ愛国心教育をしよう」とか短絡的な発想をするんですが、それで押しつけたら余計逃げるに決まってるって・・・。今の日本って、国が若者を駒と思っているのに、一方的に若者に国を愛すことを求めるなんて、ジョークが過ぎます。
どんな人も、幸せに過ごせる日本社会になってほしいものです。 -
皇室典範改正(「女性・女系天皇」)反対運動への言及_ゼロ_の不自然。
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期待して読んだが、昔ながらの保守右派とリベラル左派の対立を見せられてる感じで、なんだかなぁ、、
最近の質の良いフェミ本はひとつ上の視座から論じてて好きなのだが、これは違った。 -
東2法経図・6F開架:367.1A/Y24s//K
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出版社(青弓社)のページ
https://www.seikyusha.co.jp/bd/isbn/9784787235251/
概要と目次
「朝日新聞」書評(20231202)
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15807283.html -
基本的に既に知っている内容ながら,こうやってまとめて読んでみると,何と悍ましい事か…
安藤優子さんの『自民党の女性認識』と合わせて読むとその気持ち悪さが一層認識できると思う.
ただ,「宗教右派」と言う枠組みからはちょっとピントがずれてしまっていて残念.安藤優子さんの著書の方が寧ろ,宗教右派と自民党はじめ右派政治家,日本政府の連動を的確に描いていて,本書を読んだのち『自民党の女性認識』へと読み進めるのがオススメ. -
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もともと本書出版のきっかけになったポリタスの配信はライブで見ていたし、それ以降もおふたりのTwitter(敢えて今の名前で呼びません)を追いかけていたので、時系列や名称などの事実を再確認する資料として読みはじめたのだけど‥
今更ながらここ何十年もとんでもない政治状況だったこと、それがまだ続いていることに改めてドン引きしている。いやダメだ。ドン引きしてる場合じゃない‥世間は今、芸能ニュースに翻弄されていて、そっちももの凄く重要だけど、だからこそ、ここでちゃんと踏ん張って仲間と繋いだ手を離さないよう、おかしい事はおかしいと言い続けないと。 -
ここ30数年のジェンダー政策と右派の動きをざっと振り返れる。私的には、歴史の勉強するときの「資料集」とか「地図帳」としても使える本。しかし進行形で政治とジェンダー関連の状況、頭抱える状態な・・・まぁ細々とでも勉強して抵抗したいけどな。
しかし、右派勢力の左派に対する反論、マジでこれ本気で言ってんの??話が通じないではないか、とか素朴に思って怖いわなんか -
【目次】
はじめに
第1部 安倍政権以前――一九九〇年代後半から二〇〇〇年代初頭のバックラッシュ
バックラッシュのはじまり
前史――ウーマンリブ、第二派フェミニズムの広がり
優生保護法改悪運動と生長の家
「家庭基盤充実政策」と、それに抵抗した女性運動
「国際婦人(女性)年」と男女共同参画
一九九〇年代のバックラッシュ
性教育バッシング
選択的夫婦別姓への批判
[コラム]「日本の教育を考える母親の会」
日本軍「慰安婦」問題と「新しい歴史教科書をつくる会」
「ジェンダーフリー」バッシング
拡散する「カタツムリ論」
男女共同参画推進条例と「日本時事評論」
山谷えり子と「過激な性教育」キャンペーン
都立七生養護学校(当時)の性教育に対する攻撃
「産経新聞」が果たした役割
都城市と統一教会
統一教会の関係者らが福井県や富山県行政の男女共同参画推進員に
男女共同参画図書や図書館蔵書もターゲットに
第二次男女共同参画基本計画(二〇〇五年)と「ジェンダーフリー」の削除
第2部 安倍政権以後――二〇〇〇年代中盤からのバックラッシュ
第一次安倍政権以降のジェンダー、セクシュアリティー、家族をめぐる政策と宗教右派
教育基本法改悪と「家庭教育」の導入
親学
親守詩
親学推進議員連盟
家庭教育支援条例
夫婦別姓問題に対する右派系の運動
日本会議系の反対運動
旧統一教会系の反対運動
第五次男女共同参画基本計画(二〇二〇年)における夫婦別姓の後退
「女性活躍」「一億総活躍」
[コラム]トイレと女性活躍
官製婚活・少子化対策
婚活議連、全国知事会、婚活・ブライダル業界
企業コンサルタントと「企業子宝率」
「女性手帳」から「ライフプラン教育」へ
ライフプラン教育推しの右派シンクタンク
「恋愛支援」と内閣府「壁ドン」研究会
プロライフと右派運動
加賀市の「生命尊重の日」条例と「生命尊重センター」
プロライフによる「こうのとりのゆりかご」「妊娠SOS」
学校現場に浸透する統一教会系の禁欲教育
自民党改憲案
[コラム]日本会議系の女性に向けた改憲運動――『女子の集まる憲法おしゃべりカフェ』や憲法「かえるん♪」エコバック
「美しい日本の憲法をつくる国民の会」と「家族」
第二十四条改憲が意味するものと「家庭基盤充実政策」
性的マイノリティーの権利と右派運動
渋谷区同性パートナーシップ条例反対運動
自民党「性的指向・性自認に関する特命委員会」の紆余曲折
杉田水脈による「生産性」「男女平等妄想」「保育所コミンテルン」発言
神道政治連盟と世界日報のLGBTパンフ
LGBT理解増進法案をめぐる顛末
包括的性教育とLGBT批判
トランスジェンダー差別の激化
「歴史戦」
右派団体による北米や国連を舞台とした「歴史戦」活動
「邦人がいじめられている」言説と右派による裁判
海外居住者団体の「歴史戦」
杉田水脈衆議院議員と「慰安婦」問題
歴史修正本などの送り付けとラムザイヤー論文問題
宗教右派と「歴史戦」
バックラッシュの政治を捉え直す
あとがき
解説 津田大介 -
先日読んだ「反中絶の極右たち」は世界中で展開された反中絶・反ジェンダー・反LGBTQの運動について記録しているが、本書は安倍政権前後の日本での動きについて記録している。体系だった報道がない中でこのようにわかりやすく流れをまとめてくれた筆者には頭が下がる。
いわゆる「右派」はすべてつながっていて、戦時下の日本軍の加害の歴史から、ジェンダー平等(男女共同参画)、LGBTQの権利、そして性教育や中絶の権利までを否定する。そこには、自助・自己責任の名の下、女性を家事労働と再生産のみに押し込める家父長制の思想が強く現れている。
そういった動きにある意味足をすくわれ、フェミニストであるのにトランス差別を展開する人々についても、その根本要因として各団体や個人がシングルイシューのみ関心を持って取り組み、基盤となる人権や、インターセクショナリティの概念が欠如していたことを本書は指摘する。
自分自身、日本のジェンダー平等を推進したいと思っていまの仕事をしているがその組織がバックラッシュに(主体でないにしろ間接的に)加担しているような歴史を改めて認識しじゃあどうしたらいいの…と暗い気持ちにもなるが、イシューをこえたインターセクショナルな連帯は必須なのと、宗教団体とべったりの右派議員を落としていくしかないだろう。 -
豊富なデータと分析に基づいた読みやすい文章だった。外でも顔に出てしまうくらいめちゃめちゃ最悪!と思いながら読んだ。
自民党と、彼らが密接に連携する宗教右派(統一教会、日本会議、神道政治連盟等)がいかに差別的・後退的・前時代的な政策を進めていて、かつ、それが大きく批判されず、市民に十分に認知されることもなく、日本社会で追認されてきていることがよく分かった。自民党内でまともな意見が出たとしても潰されていることも。右傾化がこれだけ進んでいて、わたしたちの生活に侵食しているのに、危機感は共有されていないと感じる。
政治家・宗教団体・研究者・知識人・メディア・市民団体など、右派は緊密な連携や根回し(?)がめちゃめちゃうまいんだなと思う。中央⇔地方で相互に強化し合っていることも分かる。
彼らは「女性」を大義名分として都合良く大きく出してくるからこそ、フェミニストが有効に闘っていかないといけないと理解しつつ、フェミニズム以前の問題として認識を広げていく必要があるとも思った。
同性婚反対、選択的夫婦別姓反対、差別撤廃への反発、ジェンダー平等の後退、包括的性教育反対、経口中絶薬反対、日本の戦争責任を否定する歴史修正主義、個人の人権ではなく家族主義を強める憲法改正、デマを基に仮想敵を肥大させて主張を展開していく常套手段、の本当に最悪フルコンボ!
自民党・滅!!!!!!!!!と心底思うし、投票だったらとっくにやってるけど、それ以外にどうやって抵抗したらいいんだろう。周りと話すとか情報をシェアする以外に何ができるんだろうと思う。街道やオンライン上での意思表示(デモとか)をもっとやっていくとかなのかな… -
山口智美が以前Xにポストした
「これは朝日新聞に呆れ果てるしかない。
野沢直子氏に依頼し、取材した記者も、
これを掲載するに値するとした人たち、
許可出した人たちも、
そしてこれをすごいとツイートしてしまう記者も、
みんなダメすぎると思う。
なぜこんなことになったのか検証してほしい
くらいだがそれもできなさそう。」
指摘されたのは、2024年5月18日の( 悩みのるつぼ)
「世界の理不尽に我慢できない」。
その野沢直子の回答。
ちょっと驚いた。
個人的にはこの人生相談は、上野千鶴子ばり個性的で
面白かったので。
何が言いたいかというと、山口智美の物言いは
歯に衣着せないということ。
でも本書はかなり学術的だ。
「はじめに」にも
「市民による勉強会などでも使えるように
多くの画像資料を入れた」(P15)とある。
本書を読もうと思ったきっかけは、
よく思い出せないが、
栗田隆子の『ぼそぼそ声のフェミニズム』を
2023年12月に読んだ関連か、
津田大介のコラムと関係あるかなと思う。
統一教会がフェミニズムや男女共同参画に
否定的なことはなんとなく知っていたが、
その理由を知りたかった。
「ジェンダーやセクシュアリティ、家族をめぐる
政治課題に熱心に取り組み、男女共同参画や性教育、
LGBTQ+の権利などに反対し、政治への
はたらきかけをずっとおこなってきた団体」(P13)
折しもアメリカのイーロン・マスクはトランプと
同じくD・E・I(多様化・公平性・包摂性)を
攻撃している。
イーロンはテック右派と呼ばれ、
ドイツの右翼AfDの支持を表明してる。
保守派、右派はフェミニズムを嫌う。
その根っこにあるものは何だろうと知りたかった。 -
367.1||Ya
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なんなんやこの国はと思うことばかりで、とにかく女性を都合のいい存在として扱いたいんやなということがわかった。産む人として、安い労働力として、ケア要員として。産みたい人、子育てしたい人が安心できる労働環境・子育て環境の整備ではなくて"ライフプラン教育"で女性の意識を改善しようという姿勢がモラハラ気質すぎる。意思を持った人間なんだが〜〜。
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【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/571458
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著者プロフィール
山口智美の作品
